本格的な寒さの到来やリモートワークの定着で、知らず知らずのうちに凝り固まったカラダ。プレーに影響するだけでなく、冷えやむくみの原因にもなります。そこで、おうち時間を利用して手軽にできる「タオルストレッチ」をご紹介。数多くのプロアスリートや著名人の身体ケアやトレーニングを指導してきた全明伸氏が考案した、体ほぐしのメニューを2週間続ければ、凝り固まった体と足のむくみが改善され、ゴルフのパフォーマンスもアップ♪ 脂肪が蓄積されやすい冬の前に取り入れて、スッキリボディも手に入れましょう。
全氏が考えるストレッチの重要性
「トレーニングは筋力を強化し、パフォーマンスを高めるもの。ストレッチは筋肉を柔らかくしてケガをしにくい動きやすいカラダにするもの。一般的にはこのように考えられていますが、今のスポーツ界ではその概念が変わり、トレーニングとストレッチは“一体”と考えられています。とくにラグビーやサッカー、格闘技など、直接体のコンタクトがあるスポーツは、一瞬の判断ミスが命取りになるので、強さはもちろん、柔らかさも必要になります。残念ながら、ゴルファーの間では、まだその重要性が浸透しきれていないのが事実。飛ばすためには力だけでなく、上下の捻転=柔らかさが重要です。この一体となったトレーニング&ストレッチという概念をぜひゴルフにも取り入れれば、寒さが一層厳しくなるこれからの時期も、飛距離はアップして、ショットの精度もよくなるはずですよ。」
肩こり、プルプル二の腕、はみ肉解消ストレッチ 【片手ずつ3回・両手4回の計10回】
二の腕や背中のお肉が気になる人には。肩甲骨や胸郭、体側を動かすことがポイント。背中周りも動くので上半身が軽くなります。タオルを使うことで床が滑るので自分の身体と呼吸をしっかりとコントロールすることが必要になります。手を伸ばす方向を斜め前や横方向に変えることで応用が可能。背中を鍛えて、柔らかくすることで、ゴルフでは上半身がうまく使えるようになり、飛距離アップにもつながります。
【1】四つ這いになり、両手の下に1枚ずつタオルを敷く
【2】息を吐きながら片手を前に伸ばし、再度息を鼻から吸い、吐きながら四つん這いに戻ります。片手ずつ交互に3回行いましょう。
【3】片手ずつ行ったら、今度は両手を同時に前に伸ばします。このときお尻の位置が変わらないように意識します
教えてくれたのは、ZERO-i理論考案者・全明伸(チョンミョンシン)氏
2009年東京にてゴルフレッスンを展開していたが、その後、突如脳梗塞に倒れ、一時は左半身麻痺を患うも懸命なリハビリを経て完全復帰を遂げる。その時の経験から関節や筋肉だけでなく、脳や神経に関する臨床知識を深め、ゴルフ選手時代より怪我をしにくいカラダ作りの取り組みとして着目していた柔軟性にも、再び回帰する。骨格、姿勢、呼吸、波動・・・「身体の本質」と向き合う上で必要不可欠である、有形と無形の様々な要素。それらを総体的に融合させたZERO-i独自の身体調律理論、コンディショニングの誘導法を構築していく。今では数多くのプロアスリートや著名人、スポーツ強豪校での身体ケアやトレーニングを指導。同時に、運動やスポーツをしない一般のキッズから高齢者まで、幅広い層のサポートも行っている。