ゴルフは紳士淑女のスポーツだから、化粧はきちんとしなくちゃだめですか?

紳士淑女のスポーツであるゴルフでは、清潔感のある身だしなみが暗黙のマナーです。気持ちの良いゴルフラウンドを過ごすためには、紫外線対策が不可欠です。すっぴんでのプレーは肌への負担が大きいため、適切なメイクアップがおすすめです。

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◆ゴルフ場でのベーシックメイク

ゴルフ場でのベーシックメイクは、まず第一に紫外線対策から始まります。SPF50+、PA++++レベルの日焼け止めは必須アイテムです。これは紫外線B波から肌を守る効果が非常に高く、PA++++は紫外線A波からの防御効果も最高レベルであることを示します。耳の後ろやフェイスライン、首筋など塗り忘れやすい部分にも丁寧に塗り、余分な油分はティッシュオフすることで、メイク崩れを防ぎ、より自然な仕上がりを実現できます。

日焼け止めの上から、BBクリームやCCクリームを薄く伸ばします。ファンデーションは厚塗りせず、薄く伸ばすのがコツです。スポンジで叩き込むよりも、自然で軽やかな仕上がりになります。汗や皮脂に強い化粧下地を使用すれば、メイクのもちがさらに向上します。メイクの仕上げには、ミスト状のフィクサーがおすすめです。メイクを密着させるだけでなく、肌の潤いも保ち、特に真夏や食事会を伴うラウンドなど、長時間メイクをキープしたい場合に有効です。

ヘアケアも忘れずに。UVヘアオイルで髪を紫外線から守り、潤いをキープしましょう。ポイントメイクは控えめに。汗に強いウォータープルーフタイプのアイブロウとマスカラを使用すれば、清潔感のある表情を長時間キープできます。例えば、フィルムタイプやロングラスティングタイプなどのマスカラが効果的です。リップは、落ちにくいティントタイプやリキッドルージュがおすすめです。色持ちが良く、長時間美しい発色を保ちます。保湿効果のあるリップバームを重ねれば、唇の乾燥も防げます。

◆季節・シーンに合わせたメイクアップ

季節やシーンによって、メイク方法も調整しましょう。夏は紫外線が強く汗ばむ季節なので、ベースメイクは最小限に抑え、ウォータープルーフ製品を積極的に使い、軽やかな仕上がりを心がけます。冬は乾燥が気になる季節なので、保湿下地をしっかり使い、リップケアも忘れずに。春や秋は花粉や紫外線対策が重要です。花粉が目元に付着するのを防ぐため、目元のケアは丁寧にしましょう。コンペなど特別な日は、朝一番のティーショットから表彰式まで、長時間メイクが続くことを想定し、プレー中は最小限のメイクで、食事会前の休憩時間にお直しするのがおすすめです。お直しセットとして、コンパクトファンデーション、リップ、アイブロウを持参し、素早くメイクをリフレッシュしましょう。ただし、お直しに時間をかけすぎないよう注意が必要です。

◆ラウンド中&アフターケア

ラウンド中は、こまめに汗を拭き取り、日焼け止めの塗り直し(2時間が目安)前には、スプレータイプの保湿アイテムで肌の水分補給をしましょう。夏はさっぱりとしたタイプ、冬はしっとりとしたタイプを使い分けるのがおすすめです。帽子着用も忘れずに。ラウンド後は、丁寧にメイクを落とし、たっぷりの保湿ケアで肌をいたわりましょう。UVヘアオイルをつけたままシャワーを浴びれば、髪の紫外線ダメージケアにも繋がります。

ゴルフ場でのメイクは必須ではありませんが、肌の保護と身だしなみを整えるためにも、ナチュラルなメイクアップがおすすめです。大切なのは、メイクに時間をかけすぎないことです。シンプルなメイクと賢いスキンケアで、気持ちの良いラウンドを楽しみましょう。

取材・文/夢書房

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