今年は5月のうちから真夏のような気温の日があって、ゴルフをするたびに、あるいは練習場に行くたびにメイク崩れが気になっているゴルファーも少なくないのでは?
メイク崩れを防ぐには、メイクの土台となっている肌の状態をすこやかに保つことも、とても大切。今の時期は季節の変わり目だけに、肌が整っていないことによって、ゴルフ中のメイク崩れも起きやすくなります。
一方、昨今はスキンケア化粧品を「成分」で選ぶ人が増えていますが、選択肢が多いからこそ「どれを選べばいいのか、分かりにくい」という場合もありますよね。
そこで時短美容家の並木まきが、5月のメイク崩れを防ぐためにゴルファーが意識していきたいスキンケア成分を3つに絞ってお話します。
【1】ビタミンC誘導体
5月からは日差しが強くなってきたこともあって、日々のスキンケアに「ビタミンC誘導体」を取り入れていくと安心感が高まります。ビタミンCには不安定な性質があるため、化粧品に配合されるときにはビタミンCと他の分子を結合させた「ビタミンC誘導体」という書き方になっている場合が多いのですが、いわゆる「ビタミンCを使うスキンケア」と、ほぼ同じ意味だと思って間違いではありません。
シミの原因となる「メラニン」の生成をおさえたり、毛穴を引き締めたりとゴルファーが気になりがちな肌悩みにもアプローチしやすい成分で、さらには過剰な皮脂を抑制する働きもあることから、メイク崩れをしにくい肌に整える効果も期待できます。
最近はビタミンC誘導体を使っているコスメの選択肢も増えていて、使用感もしっとりめからさっぱり感が強いものまで種類が豊富ですので、好きなテクスチャーのものを選びやすくなっています。
【2】ナイアシンアミド
さまざまな美容効果に定評があり、ここ数年でさらに注目が高まっている「ナイアシンアミド」も、ゴルファーのスキンケアにぜひ取り入れていきたい成分のひとつ。
シワ改善と美白ケアを同時におこなえる成分としても人気があり、同じくシワ対策の成分として知られている「レチノール」と比べるとおだやかな成分でもあることから、敏感肌やお疲れ肌でも選びやすい点も魅力です。
またくすみ対策、シミそばかす対策にも使えるなど、マルチな肌悩みに寄り添う成分でもあるので「どうも肌の調子がイマイチ」といった“ぼんやり”としたお悩みがあるゴルファーにもぴったりでしょう。
【3】セラミド
保湿成分として有名な「セラミド」も、5月のゴルファー肌に寄り添う成分。肌を外の刺激から守る働きをもち、すこやかな状態を保つためには欠かせません。
本来、セラミドは誰の肌にもある成分ですが、加齢によって失われやすくなるので、スキンケアで補っていくことによって、肌のバリア機能を保つお手入れにつながります。
肌荒れの兆候が出ていたり、ごわつきを感じたりしてメイクのノリが悪くなってきていると感じるなら、セラミドの入った化粧品で「外から補うケア」を取り入れることで、メイク崩れしにくい肌へと整えるお手入れが期待できるでしょう。
◆併用不可の化粧品には注意!
気温が上がり始めた今の時期にゴルファーのメイク崩れを防ぐにあたっては、メイクアップコスメを変えるよりも前に、日々のスキンケアの見直しによって満足度が上がる場合も少なくありません。
今回は「3つの成分」に絞ってお話をしましたが、注意すべき点として、3つの成分を同時に取り入れようとする場合には、それぞれの化粧品が「併用不可」になっていないかという点については、くれぐれも気をつけてください。
ほとんどの場合では併用しても問題がないものの、製品によっては相性の悪い成分を明記しているものもあるので、使用前にはパッケージをよく読んでから日々のスキンケアに取り入れるようにしてくださいね。
◆並木まき プロフィール
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。ゴルフ歴15年のエンジョイゴルファー。