しなる位置で特徴が変わる!「調子」のお話【女性ゴルファーのためのシャフト講座】

「がんばって振っても飛ばない」「いつまでたってもうまくならない」。その理由は、シャフトが合っていないからかも!? 事実、ゴルフがうまい女子の間では、シャフトにこだわる人が増えているとか……。

そこで「Regina」では、女性にとってのシャフトに注目! 素朴な疑問を、プロに分かりやすく解説してもらいます。

「シャフトのことなんて、考えたことない」「なんだか難しそう」とスルーしていたあなた。シャフトを知れば、あなたのゴルフがワンランクアップするはず!

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【第5回】カタログなどに「先調子」などの文字をみつけますが、「調子」ってなんの意味?

A)「調子」とは、しなる位置のこと。しなる位置がヘッドに近い「先調子」ほど、ボールが上がります

クラブは、シャフトのしなり方が自分に合っているかどうかがとても大事(第1回)。そして、シャフトは軟らかいほどよくしなって球が上がりやすくなりますが(第二回「スペック」)、しなる位置によっても、性能が変わります。

まず、しなる位置を表す表現として、「調子」(同じ意味で「キックポイント」)という言葉が使われています。

「調子」には、おもに先調子、中調子、手元調子があります。

【先調子】先端側がしなるので、インパクトでロフト角がつきやすく球が上がりやすい。さらに、ヘッドが走りやすく、自然に球がつかまる。

【手元調子】先調子より手元側がしなり、球の高さが抑えられる。コントロールもしやすい。自分でクラブを操作したい人向け。

【中調子】先調子と手元調子の中間。いずれの特徴を兼ね備える。操作もしたいけど、ある程度はヘッドも走ってほしい人向け。

とはいえ、「調子」については知識として知っておいと損はないですよ、というお話。

女性におすすめのLやAは、女性の力でも球が上がり、ヘッドが走る位置に調子を合わせてあるので気にする必要はないと思います。

また、“「調子」の違いを体感してみたい”とお思いなら、例えば同じ「先調子」と記載されていても、メーカーによって位置が違うので、それぞれ打ち比べてみるのもいいでしょう。 ちなみに、国内メーカーの方が“先”気味、海外メーカーは“手元”気味という傾向があります。日本の女性には、国内メーカーのシャフトの方がやさしく飛ばせるかもしれませんね。 

◆教えてくれたのは 林佳世子プロ

JPLAドラコンプロ。ドライバー最高飛距離299ヤード。ベストスコア65。数々のドラコン選手権で優勝。東京・赤坂の「✓d Golf Academy」(route-d.com)にて、飛距離アップをはじめ、スコアアップのためのレッスンを指導するほか、テレビ、雑誌などで活躍中。Instaglamはコチラ!→(@kayoko00

◆監修 浦大輔プロ

身長170cm。ドライバー最高飛距離420ヤード。ジュニア時代、数々の試合で優勝経験をもち、東北福祉大学に特待生として入学し、ゴルフ部に入部。現在は、物理学、スポーツ力学、ゴルフクラブのメカニズム、体の構造を研究した、独自のゴルフ理論で、多くのゴルファーのスキルアップをサポート。東京・赤坂の「✓d Golf Academy」(route-d.com)ヘッドコーチ。YouTube 「かっ飛びゴルフ塾」配信中。

取材・文 たかはしよし子 撮影/福田文平