自宅にいながらにしてクラブ選びの相談ができる、テーラーメイド『オンラインフィッティング』をご存じですか?
オンラインフィッティングはテーラーメイド社がアメリカに次いで日本に提供する、日本初(世界で2か国のみ)のサービスです。
今回は、アイアンの苦手意識が強まっているライター大津(他メーカーのクラブを使用中)が、オンラインフィッティングを利用し、平野裕美プロ(テーラーメイド契約プロ/LPGAティーチングプロA級)に買い換えのアドバイスをもらいました。
【1】テーラーメイドゴルフ公式ページ【オンラインフィッティングページ】へGO!
テーラーメイドゴルフ公式WEBサイト ログインし(アカウントを持っていない人は、新規登録してください)、オンラインフィッティング」-「詳しくはこちらへ」をクリック。
【2】フィッター&予約時間を選択
「フィッターを選ぶ」をクリックすると、3名のフィッターの顔写真とプロフィールが出てきます。相談したいフィッターを選べばOK。平野裕美プロを選択すると、直近の予約枠が表示され、都合のいい日時をチョイスしました。
【3】予約フォームのアンケートに回答&動画をアップロード⇒予約完了
年齢や性別、利き手など基礎データのほか、球筋が高いか低いか、ドライバーや7Iの平均飛距離、ヘッドスピード、現在使用しているクラブのメーカー、モデル名、シャフト、フレックスなど、クラブフィッティングに必要な情報を記入。次に今回相談したいとクラブ・7Iのスイング動画をアップ。comfirm(予約)ボタンをクリックして内容を確認して終了。
登録しておいたメールアドレス宛てに、予約完了のお知らせと、zoomのリンク先が送られてきました。自身のクラブの仕様やヘッドスピードを知らない人は、これを機に再確認しておいたほうがより正確なアドバイスをもらえるでしょう。また、予約時に必須なので、ゴルフ場や練習場で、相談したいクラブでのスイング動画を撮影しておきましょう!
【4】予約当日、フィッター・平野プロによるクラブフィッティング開始!
ライター・大津が事前に送った悩みごとは以下の通り。
・ロングアイアンで番手なりの距離が出ない
・苦手意識が芽生えてしまい7Iはほとんど使用していないが、実践では必要になる場面が多いので、できれば7Iを使いこなしたい
フィッティングはとっても和やかな雰囲気でスタート。安心して「8Iと7Iの距離がほとんど変わらない」「あと1ヤードのところで失速してしまう」「ほとんどランが出ない」など、アンケートに書き切れなかったリアルな悩みを吐露すると、平野プロから7Iについていくつか質問されました。
・7Iのキャリーとランの距離(答え⇒キャリー95~100Y・ラン5~10Y。しかしまったく安定してない)
・キャリーを出したいのか、ランを出したいのか(答え⇒キャリーもランも今より出したい)
・ウッドも番手なりの距離が出ないのか(答え⇒ウッドについては満足している)
・7Iでどんなミスショットが多いか(答え⇒ダフリが多い。うまく打てたつもりのときも飛距離が出ていない)
これらに加え、事前のスイング動画を見てくれていた平野プロからは、次のようなアドバイスをいただきました。要点をまとめると…
ボールが落下してからより転がるアイアンのほうが希望と合致しているようなので、球が上がりやすく、転がりやすいクラブがよい。また、少し厚みのあるソールのほうがダフリのミスが軽減できる(多少ダフってもウッドのように滑って振り切りやすい)。
テーラーメイドのレディスアイアンの『ステルスシリーズ』と『SIMグローレシリーズ』から選ぶとすれば、SIMグローレのほうが合っている。
その理由は、SIMグローレのアイアンはロフトが立っているけれどもボールが上がりやすく、その分飛距離が伸びる。ボールが上がりやすいけれどスピンで上がっているわけではないので、ボールが落ちてからも転がり、トータルで飛距離が伸びるから。
とのことでした。
また、アイアンをSIMグローレに変えるなら、ウッドもすべてSIMグローレに揃えたほうがいいかどうか尋ねたところ、「すべて買い揃えるのもいいけれど、現在のクラブでウッド系の調子がいいのであれば、アイアンだけ変えてみてはどうか」という提案でした。
その他、テーラーメイドといえば、今春発売されたステルスドライバーが注目されていますが、ドライバーの買い換えをする際に気をつけてほしいことがあるそうです。それは、「クラブに長さに合わせたアドレスにアジャストすること」です。
最近は男性用のドライバーを購入する女性が増えている模様。以前に比べ、男性用のクラブもかなり扱いやすくなっているのですが、「重さや柔らかさはフィットするものの、どうにも扱いにくい…」と悩む女性が多いそうです。
平野プロいわく「男性用クラブはシャフトが若干長いので、クラブの長さに合ったアドレスに変える必要があります。アドレスが変わるということは、スイング軌道が変わるということ。少し練習して、振りやすいアドレスを見つけることが大切なんですよ」
なるほど納得ですね。「このクラブ、やっぱり私に合わない」とすぐにあきらめるのは、もったいない。ドライバーに限らず、クラブを買い換えたら、長さの変化に合わせたアドレスを習得することが重要だという、案外忘れがちな点を指摘されハッとしました。こういった点でも、プロのアドバイスを直接受けるメリットがありそうです。
あっという間に、フィッティング終了!
こうして、フィッティング時間の30分はあっという間に過ぎてしまいました。これまで試打クラブの目安さえわからず、いろいろなタイプのクラブを打って迷っていましたが、今の自分に合ったクラブの傾向がわかったことで、クラブ選びがラクになったような気がします。
また、画面越しの会話でどれほど悩みが伝わるか少々不安がありましたが、終始和やかな雰囲気の中、親身になって相談にのってもらえました。クラブ選びのプロが、自分のためだけに30分もの時間を費やしてアドバイスしてくれ、しかも無料。こんなに気軽にフィッティングできるなら、また利用させてもらいたい! と思ったのでした。
取材協力:平野裕美プロ……テーラーメイド契約プロ。テーラーメイド オンラインフィッティングのフィッターも務める。2012年にLPGAのA級ティーチングプロ・ライセンスを取得。現在はアコーディアゴルフに所属し、普段は春日部でスクール、千葉、埼玉にてラウンドレッスンを行っている。Instagram(@yumigolf3)
取材・文/大津恭子