FW(フェアウェイウッド)でやさしく飛ばすには、高性能な最新モデルに頼るのが一番の近道。女性ゴルファー専用設計になった最新ラク飛びFWは、しっかりボールがつかまって高い弾道で飛ばすことができます。自分に合ったモデルを見つけるコツもご紹介しますのでぜひ長く使える“運命のクラブ”を見つけてください!
◆キャリーで飛ばせるFWを手に入れよう
地面から打って、最も遠くに飛ばせるクラブがFW(フェアウェイウッド)です。それだけに打ちこなす難しさもありますが、最新のレディスモデルを見ていくと、女性専用設計でミスに強く、しっかりつかまったボールでキャリーを出せる“ラク飛びFW”が増えています。
選ぶポイントは、ずばり「ロフト角」、「シャフト長」、「総重量」を見ることです。もしFWで高さを出しにくいなら、「ロフト角」が大きく、「シャフト長」が長く、「総重量」の軽いモデルがおすすめです。可能ならしっかり試打を行い、振り心地や球筋のバランスをチェックすると最高の1本が見つかりますよ。
ポイント【1】ロフト角
フェース面につけられた角度のことで、ボールの高さやつかまりに影響します。数字が大きくなるほど、高さが出て、スライスなど、右に曲がるミスが出にくくなります。メーカーによって番手ごとに設定されているロフト角が違う場合があるので、何度のモデルかしっかりチェックしましょう。
ポイント【2】総重量
ヘッド、グリップを含めたクラブ全体の重量を指し、振り心地だけでなく、弾道にも影響します。軽いほどラクに振れますが、重いモデルもスイング軌道が安定しやすくなるといったメリットがあります。シャフト長が短めであれば、総重量が少し重いモデルを選んでも振りにくさを感じにくくなっておすすめです。
ポイント【3】シャフト長
グリップからヘッドまでの長さで、クラブの振り心地に影響します。シャフト長が長いとヘッドスピードが速くなり、ロフト角の小さいクラブでも高さが出しやすくなりますが、同時に振りにくさを感じる可能性もあります。番手にとらわれず、振りやすいと感じる長さのモデルを選ぶことが大切です。
◆ONOFF LADY/グローブライド
ソールの大きな溝がボールを強く弾いてくれる
ソールにある溝は、インパクト時に大きくたわんで、フェースの反発力を高めてくれます。また、フェース自体も女性ゴルファーがやさしく飛ばせる専用設計になっているため、打点が不安定になりがちな人でも、安定したボールで飛ばすことができます。
FW(3W-7W)各42,900円 (グローブライド)
◆ピン/G LE3
女性ゴルファーの飛ばしをとことん追求したFW
メンズの人気モデル『G430』シリーズにも搭載されている最新テクノロジーをふんだんに投入した、飛ばしに特化したモデルです。やさしく高いボールで飛ばせるだけでなく、打感や打球音の爽快さもあって、打っていて楽しくなるFWです。
FW(3W-9W)各52,800円 (ピンゴルフジャパン)
◆テーラーメイド/ステルス2 HD ウィメンズ
大きめヘッドのFWで当たる安心感が強い
ヘッド体積がかなり大きく、構えたときの安心感が強いモデルですが、ソールの抜けも抜群に良いので、さまざまな状況で力を発揮します。ドローバイアス設計によって、つかまった高いボールが打てることも魅力です。
FW(3W-7W)各58,300円 (テーラーメイド ゴルフ)
◆キャロウェイ/パラダイムMAX FAST ウィメンズ
軽量で爽快に振り抜けて真っすぐ飛ばせる
クラウンやソールの一部を軽いカーボンにすることで、軽量化しながら、ボールがつかまるドローバイアス設計になっています。女性ゴルファーでも爽快に振り抜けて、寛容性の高いヘッドの効果で方向性のよさもあります。
FW(3W-7W)各60,500円 (キャロウェイゴルフ)
◆プロギア/LS(レディス)
4Wと7Wが同じシャフト長独自の設計が魅力
どの番手もシャフト長を41インチに統一することで、スイングを変えずに飛距離の打ち分けが可能となる独自の設計が採用されています。抜けがよいV字ソールや低
重心設計による高いボールの打ち出しなど、ヘッド自体の性能も高いクラブです。
FW(4W-7W)各58,300円 (プロギア)
◆本間ゴルフ/BERES NX レディス
カーボン・チタン・ステンレスの複合ヘッドで芯が超広い
ソールに重いステンレス、フェースに反発力の高いチタン、クラウンに軽量なカーボンという複数の素材を組み合わせたヘッド構造が最大の特徴です。フェースの芯が広く、打ち出し角やスピン量も一定するため、安定した高・強弾道で飛ばせます。
FW(3W-7W)各60,500円〜 (本間ゴルフ)
◆ヤマハ/inpres DRIVESTAR for レディース
エッジとソールの形状進化でダフリ・トップに強い
FWで怖いフェース下めに当たるミスが出にくいモデルです。リーディングエッジの位置を下げることで、ボールを拾いやすくなり、トップを防止できますし、地面を滑ってくれるソールのおかげでダフリも出ません。
FW(4W-7W)各50,600円 (ヤマハ)
◆マジェスティ/マジェスティロイヤル
重いタングステンソールで異次元の高い打ち出し
ソールにタングステンを使い、ヘッド重量の60%を集中させて低重心化。どんなライからでもラクに高いボールを打つことができます。専用設計のシャフトもボール初速アップに効果あり。ゴールドとピンクの仕上げは唯一無二の存在感です。
FW(3W-7W)各88,000円 (マジェスティ ゴルフ)
◆ダンロップ/XXIO レディス
空力をコントロールして真っすぐ当てるという新発想
クラウンのヒール側につけられた突起によってヘッドにかかる空力をコントロール。ダウンスイングでのヘッドのブレを抑え、インパクトでフェースを真っすぐ戻しやすくなります。振りやすさとミスへの強さを最大限まで高めたFWになっています。
FW(3W-9W)各58,300円 (ダンロップスポーツマーケティング)
◆ブリヂストンゴルフ/B-LD
テクノロジーを駆使して女性の悩みを解消
「打点がバラつく」「ボールが上がらない」「スライス」という女性ゴルファーが抱える3大悩みをすべて解消するべく設計されたFW。レディスモデルの中でも軽量な部類に入るモデルで、気持ちよく振り抜きながら、つかまった高い球が打てます。
FW(3W-7W)各41,800円 (ブリヂストンスポーツ)
◆ヨネックス/EZONE GT ウィメン
強靱にたわむフェースは初速が出て、打感も気持ちよい
マレージング鋼をL字型に整形した独自のたわみ弾く強靱フェースを採用。強い反発性能でボール初速が出ると共に、心地よい打感も実現しました。また、ヘッドの細かな形状を見直すことでより低重心化し、ボールの打ち出しも高くなっています。
FW(3W-7W)各44,000円 (ヨネックス)
◆コブラ/ウーマンズ エアロジェットMAX
気持ちよく振れてミスにも強い吊り下げ式のウェイトが特徴
ヘッド内部フェース寄りの低い位置に、吊り下げ方式のウェイトを搭載。ボディから浮いた状態で重りをつけることで、ミスへの強さを出しながら、軽快な振り感も備わっています。最新テクノロジーがふんだんに詰まったモデルです。
FW(3W-7W)各51,700円 (コブラ)
◆PXG/0311XF GEN6
最高レベルのやさしさを持ったカスタム対応FW
大きく見えるフェース、芯が広く、曲がりが小さくなる最適重心、ダフリに強くて抜けるソールなど、やさしさにこだわったモデルです。また、ウェイトを入れ替えることで重量やバランスを調整したりと、カスタムの幅が広いことも特徴となっています。
FW(3W-7W)各49,500円 (PXG Japan)
◆ドライバーの下が「7W」という選択が合う女性も多い
FWを選ぶ際、ドライバーの下には「3W」や「5W」を選びがちです。しっかり打てれば問題はありませんが、多くの女性ゴルファーを見てきたフィッターの小森さんは、「7W」が最適になるケースが少なくないと話します。「女性ゴルファーの場合、しっかりボールが上がるかどうかが、飛距離に大きく影響します。ロフトの小さい3Wや5Wでは打ち出しが低くなってしまい、7Wと飛距離が変わらないことも多いです。ドライバーの下は7Wにして、UT(ユーティリティ)やウェッジを増やすのも、スコアアップには有効な方法です」
◆ピンフィッティングスペシャリスト 小森真帆さん
フィッターとして、多くのアマチュアゴルファーのクラブ選びをサポート。女性ゴルファーのフィッティング経験も豊富。
※本企画内の数値は、メーカー公式HPに記載されている純正シャフトLフレックスが装着された場合の数値を参照しています。一部のクラブはRegina独自の基準で試打クラブを計測しています。
Regina2023秋冬号より転載 撮影/山代厚男 エディター/田辺直喜