みなさまこんにちは、スタイリストの高橋裕美です。
トーナメントで活躍している女子プロのゴルフファッションを参考にしている女性ゴルファーは多いはず。なかでもベテラン勢のゴルフコーディネートは、長年の経験をふまえた“自分軸”でのゴルフファッションが確立されていて、参考になるものばかりです。
今回は『樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント』で11年189日ぶりに感動的な2勝目を挙げた、金田久美子プロのコーディネートをご紹介します。
︎◆自分流を貫く潔さ! これぞ“キンクミ流”ゴルフファッション
どこにいても“キンクミだ!”とわかるほど、ファッションのテイストがハッキリしている金田プロ。トレンドのなかでも自分に似合うものを選び抜くセンスは、まさしく“自分軸”のスタイルが確立されている証といえるでしょう。
ウェアだけでなく、ソックスの合わせ方にも光る技が。トレンドのミドル丈ソックスを、その時のボトムシルエットに合わせて調整するという細やかな気配りが、より“キンクミ”らしさを強調しています。選ぶウェアのデザインも、“攻めるおしゃれ”の姿勢を崩さないところが◎。
︎◆モノトーンコーデは“キンクミ流”で格上げを
今シーズンも絶大な人気を誇るモノトーンコーディネートですが、どうしても地味になってしまう……と悩んでいる人も多いはず。
モノトーンコーデで大切なのが、素材とデザインの選び方。ゴルフファッションでは機能的な素材のアイテムが多いので、シースルーや深めスリットなど、大胆なデザインのアイテムを選ぶとオシャレ感がグッと格上げされます。
メリハリ配色なら、引き締めカラーの分量を意識して、重たくならない配色バランスを整えましょう!
︎◆タイトフィットなバランスがずばり“キンクミ流”
小柄な人や、華奢過ぎることで悩んでいる人にオススメなのが、“キンクミ流”タイトフィットバランス。
金田プロはネックラインやボトムスのフィット感など、コーディネートのどこかをキュッと引き締めることで、常にヘルシーで女性らしい印象のコーディネートに仕上げています。
極端に短く見えるボトムバランスも、金田プロのような着こなしならばけして子どもっぽくは見えないはず。その理由は、自分に合うバランスをわかっているからこそのアイテム選びなのではないでしょうか。
多くの経験をしてきたベテランプロだからこその余裕を感じるゴルフファッション。自分軸のおしゃれポイントが確立されていて、私たちでもすぐにマネできるコーディネートのヒントがたくさんありましたね。2022年の女子ツアーは幕を閉じましたが、これからも彼女たちのファッションに注目して、フェアウェイで輝けるおしゃれを磨いていきましょう♪
コーディネート解説/スタイリスト 高橋裕美
各女性ファッション誌、広告、カタログで活躍中。趣味で始めたゴルフに熱中していたところ、ゴルフファッションにも興味を持ち、レジーナと出会う。レジーナでは表紙、ファッションページを担当しており、リアルかつファッショントレンドをうまく取り入れたコーディネートが読者からも強く支持されている。
写真/Getty Images