初心者必見! プロキャディ・伊能恵子がアドバイス ゴルフ上達に役立つエチケット&マナーのススメ【1】スタート時間10分前に集合しましょう!

小山内護、平塚哲二、古閑美保、片岡大育などのキャディを務め、ゴルフ界で活躍してきた伊能恵子さん。その人脈は幅広く、彼女を慕うプロも少なくありません。仕事上、プロだけでなく数多くのアマチュアのラウンドも観察してきたと言います。

そこで、プロキャディ目線からのエチケット&マナーについて語ってもらうことにしました。上達のエッセンスも入っているので、ビギナーはぜひ参考にして下さい。第1回はスタート前の準備についてです。

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◆スタート時間にはすぐ打てるようにスタンバっておきましょう!

例えば、スタート時間が9時20分だったとします。意外に多いのが、その時間までにスタートホールに行けばいいと思っている人です。あくまでもスタート時間とは、ティオフする時間であり、集合時間ではありません。トーナメントでも、選手は必ず10分前にはティグラウンドに来ています。そこからいろいろと準備をしてティオフに備えるわけです。アマチュアの皆さんも、スタート時間の10分前には、スタートホールへ来るように心がけましょう。

少なくとも前の組がティアップして打ち始めるぐらいにはいたほうがいいですね。そこからラウンドに必要なティペグやボールマーカー、予備のボール、グリーンフォークを用意したり、荷物をカートに乗せたり、キャディさんからのクラブチェックを受けます。場合によっては、キャディさんやスタート係の人からラウンドについての注意点について話があることもあります。それらを済ませるのに10分ぐらいはかかると考えましょう。

スタート時間ギリギリに集合すると、バタバタした状態で準備をして気持ちが落ち着かないままティアップしなければいけません。「誰から打つの?えっ、私から!?」などと慌ててティアップするのと、「それじゃあいきましょうか?」と落ち着いてティアップするのとでは、どちらがナイスショットの確率が高いのかお分かりだと思います。

スタート時間の10分前には来て、準備を始めましょう

また、女子ゴルファーだけで回る場合、どうしてもスロープレーというイメージがあります。後ろの組にいるオジサマグループの印象を悪くしないためにも、テキパキとした行動を見せておくといいでしょう。気持ちの余裕と後続への気遣い、この2つを心がけるだけで、スムーズにラウンドできるんですよね。

ちなみに、身につけておくものについてですが、予備のボールは使用球と番号を変えましょう。暫定球が1球目と同じ方向へ飛んだときに区別がつくからです。プライベートのラウンドなら、違うメーカーや色を用意しても構いません。ティペグはプラスチック製なら1本でも大丈夫ですが、木製なら折れたときのために5、6本用意しておきましょう。

大きなボールマーカーを使いたい人は、コースに用意してある平らなマーカーも持っておきます。大きなマーカーだと、ショートパットを残した際、他の人のライン上にあるときは左右にずらさなければいけません。そんなとき、平らなマーカーだと、強く押しておけばよかったりします。実は、ツアープロでもマーカーを2個用意している人は多いんですよ。

番号違いの予備のボール、ティペグ数本、グリーンフォーク、グリーンマーカーは必ず身につけておきます

ボールマーカーはお気に入りのものが大きければ、コースにある平らなマーカーも携帯しておきましょう

スタート時間を迎えたときには、ティアップを済ませ、キャディさんからOKの合図を待つぐらいが理想です

取材・文/山西英希 撮影協力/木更津ゴルフクラブ