あのホールがなかったら…にバイバ~イ! 大叩きに効く ゴルフ処方箋【1】

大叩きホールのせいでイマイチ結果に満足できないゴルファーの皆さん! ゴルフに特効薬はありませんが、マネジメントで大叩きを避けることは可能です。トリ、2ケタ、2連続ミスを防ぐコツやテクニックを知り、「あのホールさえなければ…」という後悔をなくしましょう!

◆「考え方を切り替えてミスを繰り返さない」(中村香織プロ)

2007年プロテスト合格。ステップアップツアーで3勝、レギュラーツアーでは5戦でトップ10入りを果たす。

2015年にツアーを引退し、レッスンプロに転向。現在東京・五反田にあるEAST GOLF SCHOOLにて指導中。

ゴルフに大叩きはつきもの…ではありません! 中村香織プロが大叩きを回避するコツを教えてくださいました。

 「ミスショットは仕方ありませんが、同じミスを繰り返さないことが大切です。ミスを繰り返さないためには、クラブを変える、狙いを変える、打ち方を変える…など考え方を切り替える必要があります。ミスを取り戻そうと焦れば焦るほど体が硬くなりますから、深呼吸したり水を飲んだりして気分転換をするのもいいでしょう」

また、アドレスやボールの位置など、基本に忠実になれば、避けられるミスはたくさんあるそうです。

「ゴルフ場は平らに見えて、微妙なアンジュレーションが続いています。目からの情報だけでなく、足の裏で傾斜を感じながら素振りをしてみてください。いちばん振りやすいクラブを選択すれば、ミスする確率が下がりますよ」

◆読者アンケートで苦手意識が判明!大叩きの原因、なんだと思う?

Q1.あなたが「大叩き」してしまう原因は何?(複数回答)

<1位>ティショットのミス 55.6%

<2位>パットが入らない 53.6%

<3位>バンカーから1度で出ない 46.7%

以下、足場の悪いライからのショットミス、ペナルティエリアへの打ち込み、アプローチミス、リカバリーミス、気分や体調の乱れ、と続きました。

Q2.2連続でミスしがちなのは、どんな状況?(複数回答)

<1位>セカンドショットのチョロやダフリ 44.1%

<2位>パット 40.8%

<3位>深いラフや逆目のラフからのショット 29.0%

その他、下りのパット、ティショットのOB、池ポチャなども上位に入りました。「3連続ミスもしばしば」「4パットの常連です」という回答も。

Q3.60Y以下のアプローチミスで多いのは、どんな状況?(複数回答)

<1位>思い通りの距離が出ず、グリーンに届かない 57.7%

<2位>力んでトップする 42.0%

<3位>緩んでチョロになる 30.2%

「グリーンをオーバーする」「ガードバンカーに入れてしまう」は20%台以下と少なめ。「狙った位置にグリーンオンしない」という上級者のお悩みも。

Q4.3パット以上してしまう原因は何?

ロングパットよりもショートパットが苦手、上りよりも下りのラインが苦手な人が多い。道具に不安や不満を持っている女性ゴルファーは少ない模様。

2020年1月、Regina公式サイト「Regina-web」で350名の女性ゴルファーにアンケートを実施

大叩きの予感【1】OB連発しちゃうかも!?

レディスティは、台地状のティグラウンド先端にあることが多く、左足下がりになりがちです。長いクラブ×左足下がりはもっとも難しいショット。ティショットでOBを打ったら、まずはティアップの場所を再確認。また、2つのティマークを結んだ線がフェアウェイに対して垂直だとは限りません。自分で打つ方向を確認し、目印を決めて正確にアドレスしましょう。

【01】ティマークの向きを確認

ティマークが誘導する方向を無条件で信じてはいけません。必ずしもフェアウェイやピン方向を指していないことが多いからです。自分で目標を決めてアドレスしましょう。

【02】ティアップする位置を移動

打ち直しではティアップの位置を移動!ティを挿せる範囲はティマークの先端から後方に2クラブレングス以内と広いのです。悪いイメージを消すためにも視界と目標方向を新たにしましょう。

【03】ドライバーからアイアンへチェンジ!

2連続OBを避けるためにクラブを変えるのは有効な手段です。3Wなど長めのFWでは同じようなミスをする可能性も。気持ちを切り替えるためにミドルアイアンを選ぶ潔さが必要!

撮影/内藤サトル イラスト/いいあい  エディター/大津恭子 撮影協力/ジャパンゴルフスクール 衣装協力/ジュン アンド ロペ