【宮田成華プロに聞く！】　9番アイアンでピンをデッドに狙いましょう！

せっかくティショットをフェアウエイのいいところに落としても、第2打をミスしては好スコアをマークすることはできません。そこで、グリーンを狙うショットをクラブ別、状況別に分けて宮田成華プロにレッスンしてもらいます。

第4回は9番アイアンの打ち方について説明します。女性アベレージゴルファーでも比較的簡単に打てるクラブであり、使用頻度が高いだけに、しっかりとマスターしましょう。

【宮田成華プロ】「女性ゴルファーだってパーオンは狙えるんです！」レッスンのバックナンバーはこちら

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◆距離を稼ぐクラブじゃないことを認識しましょう

9番アイアンを上手く打てない人に共通するのは、目一杯の力で振りすぎていることです。私の場合、9番アイアンのフルショットで135ヤードの距離を打ちますが、アベレージゴルファーの皆さんが必ずしも同じ距離が出るとは限りません。自分の力に合った距離を打てれば十分です。無理に飛ばそうとして必要以上に力を入れると、方向性が落ちたり、ミスショットが出るので気をつけましょう。目標に届かないと思えば、番手を上げて下さい。

基本的にショートアイアンでは、あまり大きく振らないほうがいいと思います。なぜなら、振れば振るほど、スピン量が多くなり、高く上がってしまうからです。その分、飛距離が落ちるし、風の抵抗も受けやすくなります。両手が右肩よりも少し上がる程度の振り幅がお勧めです。そのイメージでクラブを振っても、実際はもう少し高い位置まで上がると考えましょう。振り幅を抑えることが苦手な人は、クラブを短く握ったり、フォロースルーの位置を低く抑えるだけでも効果があります。

9番アイアンはグリーンに乗せるどころか、ピンを狙えるクラブなので、しっかりとマスターしましょう

両手が右肩よりも少し上がる程度の振り幅がお勧めですが、実際に打つときは、もう少し両手の位置が高く上がります

◆ボールを上げる意識を捨てましょう

9番アイアンのようにロフトが大きいクラブは、普通に打てば高く上がります。ピッチングウェッジとあまり飛距離が変わらないという人は、ボールを上げようとしているからかもしれません。本来のロフトよりも大きくなった状態でボールをとらえた結果、高く上がって飛距離が落ちるからです。また、クラブフェースの芯を外してボールをヒットしていることも考えられます。そういう人は、あえてボールの先にあるターフを取るように心がけましょう。すくい上げる打ち方からダウンブロー気味のスイングに変わるので、本来のロフトどおりに打てるからです。

正しい打ち方は、ボールをスタンスの中央にセットし、軽いハンドファーストに構えます。クラブを手で上げようとせず、体の捻転でバックスイングを行なったら、体重を左足に乗せながら、体の捻転を元に戻します。ボールを打ち終えるまで顔を上げないようにしましょう。インパクト後はフィニッシュまで振り抜くだけです。