飛距離が伸びる! カッコいい! マネしたい! ゴルフをする女性なら誰もが憧れる人気女子プロゴルファーたちのスイングを、連続写真をもとにプロコーチ・大西翔太氏が解説。女性ゴルファーにもマネできるポイントも教えてもらいました!
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◆フェアウェイキープ率76%のブレないスイング
フェアウェイキープ率76%を誇るブレないスイングで、安定したショットを実現し、着実なプレーでシード権を獲得する吉本プロ。
女子プロの中でもかなり小柄な吉本プロの身長は152cm。
ドライバー平均飛距離は231.13ヤード(80位)ながら、トップ10入り8回、フェアウェイキープ率は76.2350%(5位)と好結果を出しています。
その理由はやはり、方向性バツグンのスイングにあるでしょう。
力みがなく、つねにボールと正対する再現性の高い動きは、ショットが不安定な女性にとって、マネしたいポイントが満載です。
頭が11時半、ボールは5時半の位置。ボールと正対したお手本にしたいアドレス
しっかりと足の付け根から前傾し、上体の三角形が正確なきれいなアドレスです。どこかがヘンに曲がったり伸びすぎたりせず、とても自然体に見えます。
左カカトにあるボールに正対するために、左肩が上がり右肩は下がっている。頭が11時半、ボールは5時半の位置にあります。
これが安定したショットを打つためのポイント。みなさんも、このカタチをイメージしてアドレスしてみてください。
足の裏で地面をしっかり握っていて、下半身がブレていない
手首はあまり使わず、カラダの回転をしっかり使っています。手の位置が腰に来た時、シャフトが地面と平行になっているのは、理想的。下半身がどっしりしていて、とても安定していることが分かります。
右ヒザの位置が変わらないのは、安定したショットの基本
永井花奈プロ同様、アドレス時から右ひざが同じ位置にあります。これは小柄で曲がらないショットを打つ人に共通するポイント。なぜなら、パワーが限られている小柄な人は、少しでもスエーすると戦えないからです。
ドライバーだけでなく、どんな状況でも正確に打てるスイングです。
高いトップで、カラダにクラブを巻き付けるムチのようなイメージで捻転
カラダを捻転させてトップを高く作り、カラダの近くにクラブを巻き付けるようなトップです。捻転差を作り、インパクトに向けて一気に放出するための準備であることが分かります。
ヘッドが垂れているのは、上半身に力が入っていないから。リリースもしやすくなります。右ヒザの位置はここでも変わっていません。
上体に力が入っていないので、クラブが上から下りてくる
左ヒジが曲がったまま、クラブが上から下りてきています。これは上体に力が入っていない証拠。フェースが開きすぎたりしないので、方向性が安定します。
左の腕とシャフトが一直線。低い重心で目標方向に真っすぐ打ち出している
ナチュラルなアッパーブローで、力のない女性でも正確にボールを運べるインパクトです。頭がしっかり残り、ボールを見ようとはしていません。
左腕とシャフトが一直線になっているのは方向性と同時に、パワーも最大限にボールに伝えるカタチです。
上体に力が入ると、クラブが鋭角に入るなどブレがでるので、常に重心を下にキープすることが大切です。
右ひざを左に送り込み、右と左がしっかりひっぱり合っている
両腕がしっかり伸びて、ボールを運んでいるイメージが湧くフォローです。
右ひざを左足に送り込み、頭は右、カラダの左右と上下かひっぱり合っている、きれいなカタチですね。
余計な力が感じられない、自然な回転でボールを運ぶスイング
背中のロゴマークがはっきり見えるくらい、上体からお尻にかけてしっかりと回転しています。
とはいえ、力みを感じないのは、カラダに余計な負荷をかけないスイングだから。
カラダを痛めず、無理なく飛ばしたい人は、ぜひ吉本プロのスイングをマネしましょう。
◆教えてくれたのは…
吉本ひかるプロ 1999年生まれ、滋賀県出身。152cm。9歳からゴルフをはじめる。アマチュア時代の2016年、ステップアップツアー「16 ルートインカップ上田丸子グランヴィリオレディース」で優勝。2017年プロテスト合格。2017年ステップアップツアー「台交流うどん県レディース」でプロ初優勝。2019年度賞金ランク28位。クラブ/ミズノ ウェア/サマンサタバサ 所属/マイナビ Instagram@ hikaru_yoshimoto_ 画像/Getty Images
指導/大西翔太プロ 1992年生まれ、千葉県出身。ティーチングプロ。青木瀬令奈プロのコーチ兼キャディとしてツアーに帯同する傍ら、女性やジュニアなど、幅広い層のアマチュアにもレッスンを行う。「ゴルフをメジャースポーツに☆」がモットー。(インスタグラムアカウント @shota.ohnishi)
取材・文 たかはしよし子