「スイングチェック、スイング作りをするうえで片手練習はとても重要です」というのはツアープロコーチの石井忍。実際、ほとんどの女子プロが今でも練習前のルーティンに取り入れているそう!彼女たちがどこに気をつけて練習しているのか、その実態を聞いてみました♪
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◆切り返しは自ら動かずクラブが動くのを待つ
優勝争いなど、気合が入るシチュエーションになると、ボールに当てにいくクセが出てしまいます。体全体を左サイドに動かして、ボールを上からつぶすような打ち方になってしまうのです。これではインパクトが安定せず、打点がブレてしまいます。
左腕の片手打ちでは、ボールを打ちにいかないように意識しています。腰の高さ辺りまでクラブを上げたら、左腕でクラブを引っ張り下ろさず、クラブの重さで自然に下りてくるのを待ちます。すると、スイング軸が左に動きすぎず、インパクト前後でのヘッドの動きが安定します。リキみやすい人や打ち急ぐ人にも効果的な練習法ですよ。
腕の力でクラブを振り下ろすのはNG。腰の高さ辺りまでクラブを上げたら、重力とクラブの重さで腕が自然に下りるのを待とう。
「ボールを飛ばそう」、「しっかり当てよう」という意識が強いと、左サイドに重心が動きすぎてしまう。左手練で体がよろける人は、リキんでいる証拠だ。
◆教えてくれたのは…
成田美寿々プロ
1992年生まれ、千葉県出身。167cm。2013年プロテスト合格。QT資格で出場した2012年「富士通レディース」で初優勝。以後8年連続でシードをキープ。国内ツアー通算13勝。2019年度賞金ランク17位。ウェア/23区ゴルフ 所属/オンワードホールディングス。(インスタグラムアカウント @misuzunarita)YouTube「成田美寿々芝組ゴルフch」
解説・指導 石井 忍 いしい・しのぶ/74年生まれ、千葉県出身。数多くのツアープロのコーチを務める一方で、アマチュアの指導にも力を入れている。エースゴルフクラブ主宰
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ALBAドライバー・アイアン・アプローチぜんぶ女子プロに教わろう! 2020年版掲載 編集/島村涼 撮影/相田克己 岩本芳弘 上山敬太 河橋将史 佐々木啓 鈴木祥 福田文平 富士渓和春 村上航 山上忠 米山聡明