クラブと体の接点、グリップ。女性は細めでソフトを選んで【目指せ、ギア通女子!】
◆飛ばすも止めるもボール次第! きちんと選ぶべし
クラブ同様、ボールは各メーカー独自に研究・開発して作られているので、メーカーによって全然違う、と思ってください。一概に〝このメーカーのボールがいい〟といえるわけではなく、人それぞれの打ち方によって飛んだり飛ばなかったり、また、クラブとの相性もあります。自分に合うボールを見つければ最高の武器になるので、ぜひいろいろ試して探してください。
◆メーカー違いでまったく違う結果に。合うボールを見つけよう
<ディンプル>ボール表面の凹部分のこと。1個につき300〜400個くらいある。数や深さで空気抵抗に影響し、飛びを左右する。
<カバー>軟らかいほどフェースにくっつきやすく、スピンがかかりやすい。硬い方がスピン量が減り、飛距離が伸びる。
<アライメントライン>アドレスや打ち出し方向など、方向を正しく取りやすくするためのラインのこと。マジックなどで自分好みに書く人も。
<コア>反発力によって飛距離やボール性能に影響する。2ピース、3ピース、4ピースなどがある。
◆ボール01◆練習場のボールは飛ばないってホント?
練習場のネットの張り替えにとてもお金がかかる。破けてほしくないから、狭い練習場ほど飛ばないボールを使う傾向があります。実際の飛距離より3割くらいは飛ばないと思ってください。ただし、練習場の距離表示は飛距離減を見越した数字なので、「自分はプラス3割飛ぶ」などとカン違いしないように。
◆ボール02◆硬すぎても軟らかすぎても飛ばない!
ボールが飛ぶには、適度なつぶれが必要です。力のない人が硬いボールを打てばつぶれずに飛ばないし、力が強い人が軟らかいボールを打てば、つぶれすぎてこれもまた飛びません。選ぶときは、パッケージの裏などに書いてある「適正ヘッドスピード」に当てはまっているかがポイント。女性向けのボールなら間違いないでしょう。
◆ボール03◆ディスタンス系とスピン系がある
ボールには、飛距離重視の「ディスタンス系」と、アプローチショットなどでキュッと止まりやすい「スピン系」があります。ディスタンス系の方がコアが軟らかく、ヘッドスピードが低い人にも対応するので、女性にはディスタンス系がおすすめ。スピン系は、ある程度ヘッドスピードがあり、飛ばせる上級者向けと言えます。
こんな人はディスタンス系がおすすめ
●力がないのでできるだけ飛距離が欲しい
●ドライバーショットでアドバンテージが欲しい
●ボールがよく曲がる、OBしたくない
(スピン量が少ないボールは、サイドスピンも少ないので方向性がよくなる)
こんな人はスピン系がおすすめ
●ショートゲームでピンを直接狙って、スピンでギュギュっと止めたい
●ドローやフェードなどを打ち分けたい
◆ボール04◆ロストボールがダメな理由
ボールはゴムでできているので、グリップ同様、劣化します。ですから、ブランド物のボールであっても、いつロストされたかも、どんな状態で回収されたかもわからないロストボールを使うのはNG! 飛距離、方向性などすべてが信用できず。結果も推して知るべしです。
◆教えてくれたのは…関浩太郎プロ
1974年生まれ。15歳でゴルフを始め、研修生を経て渡米。最新のスイング、クラブ、トレーニング、メンタル理論を学びプロツアーを転戦。帰国後はフィッティング理論、クラフト技術を習得。著書も多数。現在はビギナーからジュニア、シニア、トップアマ、プロまで幅広い層のレッスンを行う。「SEKI GOLF CLUB 目黒」主宰。
撮影/福田文平 エディター/たかはしよし子