女性ゴルファーがスコアを大きく縮めたいなら、アプローチ練習に力を入れるべきです。ですが、アプローチは闇雲に練習すればいいわけではありません。100切り、90切り、80切りとレベル別に目的を持って練習をすることで、寄せワンになる確率は大幅に高められます。さあ、アナタのレベルにピッタリの課題から取り組んでベストスコア更新につなげましょう!
まずは、100切りのテーマからです。ザックリせずにクリーンに球をとらえるためのコツを、安田祐香プロと坂田塾の師匠である坂田雅樹さんがレッスンしてくれました。
◆ザックリしないためには?イン・アウトに振ってやや上からとらえる
アプローチで意識しているのは、イン・アウト軌道で振ることだという安田プロ。「特殊なショット以外、カット軌道で振ることはない」と言います。なぜ、イン・アウトがいいのでしょうか?
「イン・アウトに振るとソールのヒール側から入りバンスが滑るからダフリにくいし、緩やかなダウンブローで打てるからです。また、ボールをつかまえることで、フェースにボールが乗るようになりスピン量も毎回揃うようになるのもメリットです」(坂田さん)
ドロー回転だと低く飛び出して球足が伸びると心配する人もいそうですが、「スピンがかかっているので無駄にコロがらない」(坂田さん)そうです。
イン・アウトに振っていくとソールのヒール側から入るので、バンスが滑ってくれます。逆にカット軌道に振るとザックリの危険性が出ててきます。
◆カット軌道だと刃から入る
アマチュアは上から入れる意識が強いため、カット軌道に振ってしまい、刃から入ってザックリになってしまいます。イン・アウト軌道だと緩やかなダウンブローで打てて、ダフりにくくなります。
ややインサイドに引いてアウトサイドに振り抜くと、自然にフェースターンでき、方向性もアップできます。
◆教えてくれたのは…
安田祐香 やすだ・ゆうか/00年生まれ。小3で坂田塾に入門。19年は女子ツアー9試合に出場し予選落ちなし。プラチナ世代の筆頭株
坂田雅樹 さかた・まさき/78年生まれ。坂田信弘プロの長男で、安田祐香所属の大手前大学ゴルフ部監督。確かな理論に基づいた指導に定評
ALBAドライバー・アイアン・アプローチぜんぶ女子プロに教わろう! 2021年版掲載 編集/島村涼 撮影/相田克己 岩本芳弘 上山敬太 佐々木啓 鈴木祥 近澤幸司 福田文平 村上航 米山聡明 Getty Images