地元・広島では行列のできるレッスンプロとして、アマチュアゴルファーのカリスマ的存在である木原睦美プロ。その分かりやすいレッスンは、Regina読者にも大人気です。
今回は飛距離アップに役立つスクワットの正しい仕方を紹介します!
◆スクワットはヒザではなく、足のつけ根を上下に動かそう!
私の主観ですが、スクワットは単純にヒザを上下動させる運動だと思っている人が意外と多いんです。おそらくそう思っている人は、スクワットをすることでヒザを痛めたりすることも多いのではないでしょうか。実は、正しく行ったスクワットほど最強の運動はありません。腹筋運動をするぐらいなら、同じ回数のスクワットを行ったほうが、体幹を鍛えられますし、お腹も凹みます。
また、スクワットは体だけでなく心にもプラス要素を与えてくれます。ストレスがたまったり、嫌なことがあったときには、思い切ってスクワットをしてみると、ハッピーホルモンが脳内に分泌されて気持ちが前向きになったりします。なので、私の生徒さんには必ず一緒にやってもらいます。
もちろんゴルフにも有効で、お尻と腹筋、太モモだけでなく、体全体を鍛えることが可能です。したがって、飛距離アップしたい方にはぜひお勧めしたいトレーニングなんです。
そこで、正しいスクワットの方法ですが、まず肩幅プラス5センチぐらいに足を広げましょう。これはアドレスでのスタンス幅と同じです。この状態からヒザではなく、足のつけ根を上下に動かします。その際、上体が前傾した形になりますが、背中の角度とヒザから下の角度が同じになるのが理想です。アルファベットの『N』のイメージです。
お尻を後ろに突き出して行うと腰を、ヒザだけを上下動させるとヒザを痛めるので気をつけましょう。
毎日10回×3セットを目安に行って下さい。
足を肩幅プラス5センチぐらいに開いたら、足のつけ根から上体を前傾しましょう
背中とヒザから下の角度を同じにして、『N』の形をつくります
ヒザだけを曲げたり、お尻を突き出す形はNGです
◆ヒザにものを当てたり、座った状態から行ってみましょう!
スクワットを上手く行えない人は、ちょっとした道具を利用してみましょう。まず、イスやテーブルなどヒザの高さぐらいで、安定するものを用意します。そこにヒザを着けたら、両手を足のつけ根に添えながら上下動を行います。
また、イスの上に正しい姿勢で腰かけたら、両手を足のつけ根に当ててから両足を開き、そのまま立ちあがります。上体を前傾させ、足のつけ根を上下に動かしましょう。イスにお尻がタッチするまで下に動かし、タッチしたら上に動かします。イスに座った状態のほうが、股関節や足のつけ根がどこにあるのか理解できると思います。
上体の前傾角度は30度が目安です。これよりも浅くなったり、深くならないように心がけましょう。
足のつけ根や股関節がどこにあるのか理解できると、アドレスでも正しい形をつくることができるので、正しいスイングに結びつきます。
イスの上で正しい姿勢をつくります
足のつけ根に指を当てます
足を肩幅プラス5センチぐらいに広げます
両手を足のつけ根に当てたまま立ち上がり、上体を30度前傾します
お尻がイスに着くまで下に動かしましょう
お尻がイスに立っちしたら上に動かします
◆教えてくれたのは…
木原睦美/広島県を拠点に全国を飛び回る人気のティーチングプロ。生徒からは「むっちゃん」の愛称で親しまれ、多くのゴルファーをオンライン・オフラインで指導している。
YouTube「木原睦美のHappyゴルフ」で、独自のゴルフ理論を展開中。公式LINEアカウントも開設!
撮影/福田文平 取材・文/山西英希 撮影協力/アコーディア・ガーデン東京ベイ、ユピテル ゴルフスイングトレーナー(GST-7 BLE)