マナーがあるゴルフだからこそ、自然に振る舞える女性に憧れますよね。ゴルフ歴が長くなるにつれ、いまさら誰にも聞けないこともあるはず。基本常識から素朴な疑問まで、ゴルフマナーをズバッと解決しちゃいます! 疑問を解決して、デキる女性ゴルファーを目指しましょう♪
目次
送迎してもらうときのマナー
ゴルフへの行き帰りにふさわしい服装マナー
【1】ゴルフクラブへは、ラグジュアリーホテルへ食事にいくつもりで
【2】クラブハウスへ入場するときの基本スタイルは、1.襟付きトップス、2.ジャケット、3.パンプス
【3】ジャケットが羽織れないシーズンは、手に持っての入場も◎
【4】襟付きであっても、肩出しは基本ナシ
服装マナー、これはアリ?ナシ?Q&A
ゴルフにおける“時間”のルール
【1】ゴルフ場には、1時間前には到着しておきましょう
【2】スタート時間は「ひとり目が打つ時間」
【3】ハーフプレーは2~2.5時間を厳守
早くプレーするためのコツ&プレー後のマナー
【1】打つ前の準備
【2】移動時間
【3】ショット時の集中力
【4】プレー後のお風呂&身支度タイムは30分前後が理想
ラウンド中のかけ声マナーの基本
【1】同伴者が打つたびに声をかける必要はありません
【2】目上の方のミスは静かに見守るのがベター
【3】「ナイスオンです」など、語尾に【です】はつける?
【4】目上の立場の人に「ドンマイ」ってOK?
かけ声、こんなときはどうする?Q&A
送迎してもらうときのマナー
初心者がラウンドする場合、上司や先輩、友達などに連れて行ってもらう事がほとんど。「乗せてくれてラッキー♪」気分でいるのは大人として残念! ドライバーへの気配りと心遣いを大切に、感謝の気持ちを忘れない「愛されゴルファー」を目指しましょう。
また「近くに着いたら電話するから」と言われても、相手に余計な手間を取らせないのがレディのたしなみ。先に出発してくれた方を出迎える意識でいて。約束の5分前には外に出て待つこと。
同乗するメンバーの家の方向がバラバラの場合、「大きな駅まで出ます」と宣言して。ゴルフバッグを事前に送っておくのも〇。
車を出してくれた人に、送迎代として2千円~3千円をお渡ししましょう。
ゴルフへの行き帰りにふさわしい服装マナー
プレーする前にまずぶつかる壁。行き帰りやクラブハウス内での服装にもドレスコードは存在します。「ゴルフ場のHPで確認を」というけれど、女性の服装については若干曖昧。OKなのかNGなのか、細かい疑問にお答えします。
【1】ゴルフクラブへは、ラグジュアリーホテルへ食事にいくつもりで
クラブハウスはいわゆる「紳士淑女の社交場」です。少しお高めのホテルのロビー内で、浮かない格好を想像してみてください。
【2】クラブハウスへ入場するときの基本スタイルは、1.襟付きトップス、2.ジャケット、3.パンプス
この3つをおさえておけば間違いありません。どのゴルフ場にも対応できる基本のアイテムです。デニムやスニーカーなどのカジュアルな格好やギャルっぽい格好はNG。ポイントを押さえた上で、色や柄などでアレンジしましょう。
【3】ジャケットが羽織れないシーズンは、手に持っての入場も◎
ジャケット着用を義務付けるゴルフ場は多いです。着る着ないは別として、持参していると安心。夏季は無しでOKなところも。ちなみにノーカラーでも大丈夫です。
【4】襟付きであっても、肩出しは基本ナシ
過度な肌の露出は好ましくありません。コースによってはOKですが、キャミソールやタンクトップは、NG事項に記載してあるのと同じだと考えましょう。
服装マナー、これはアリ?ナシ?Q&A
Q)【極端に短いボトムスはご遠慮下さい】の極端ってどこから?!
A)許されるのは、ひざ上5cm程度です。
Q)ヒール靴もタイプがさまざま。正直どれがOK・NGかわからない!
A)ポイントはかかと部分。選ぶ基準のひとつとして、かかとが覆われているかを見ましょう。バックストラップも可。ストッキングを着用して生脚は避けてください。冬はタイツでもOKです。
Q)低めヒールってぶっちゃけ何cmまでのこと?
A)5cm~7cm。3cm程度だと100%安心、10cmまでいくと周りから浮いてしまいます。細いピンヒールはダメ。ぺたんこバレエシューズは大丈夫です。
ゴルフにおける“時間”のルール
「プレーファスト」や「スロープレー」などの言葉があるように、ゴルフは時間にシビア! これもすべて、全員が楽しくプレーをするため。スタート時間を基準に、朝の集合すべき時間を逆算したり、ラウンド中のスムーズな行動に気を付けることを心掛けておきましょう。
【1】ゴルフ場には、1時間前には到着しておきましょう
到着後、受付→着替え&身支度→練習もパッティングまでするなら、1時間は欲しいところ。初心者ほど、朝の練習はしたほうが良いです。車で向かう場合は、渋滞も考慮して早めに家を出るなど、時間に余裕を持つことが、リラックスしてプレーできるカギになります。
【2】スタート時間は「ひとり目が打つ時間」
スタート時間は、あくまでも“ティオフタイム”のこと。約10分前、自分の2組前が開始している時間には、スタートホールにいるようにしましょう。クラブ確認やボールなどの小物の準備、打順決めをその時間に済ませておきましょう。
【3】ハーフプレーは2~2.5時間を厳守
ハーフプレーは2~2.5時間を厳守というように、時間の目安があるのは、ゴルフ場でプレーをする全員で、日没までの時間を割っているから。遅延が発生すると、最終組が日没にかかってしまい、プレーを断念せざるをえない状況に。ゴルフ場は、1ホール約15分程度でプレーできる設計なので、スロープレーにならないように気をつけましょう。
早くプレーするためのコツ&プレー後のマナー
【1】打つ前の準備
素振りは1~2回におさめること。打つまでのルーティンを短くするとスムーズです。前の人が打った後にボールやティを準備し始めるのではなく、必ずスタンバイを。レディースティは離れていることもあるので、歩きとカートのどちらで向かうのが早いかの状況判断も大事。
【2】移動時間
初心者が手ぶらでプラプラ歩いてはいけません。1本でなく、数本クラブを持ってボールの位置まで向かうこと。SNS用の写真撮影に時間をかけたり、おしゃべりに夢中になりすぎてダラダラ歩くのは禁物。つねに周りの人の動きも気にしながら遅れを取らないように。
【3】ショット時の集中力
スロープレーはNGだからと焦ったまま素早く打ち、そのためボールが行ったり来たりすることになると、かえって時間をかけてしまう結果になります。ボールを打つときは、急がなくても大丈夫。いったん落ち着いてショットに集中し、打った後にきびきび行動すれば良いのです。
【4】プレー後のお風呂&身支度タイムは30分前後が理想
女性のみと男性がいる場合とで変わるものですが、男性の方が早く終わることが多いので、お待たせしない目安が30分程度。また、コンペなどでも同様で、後ろの組になった場合は30分前後で手早く身支度し、表彰式やパーティの進行に影響が出ないように。
ラウンド中のかけ声の基本マナー
「ナイスショット!」や「ナイストライ!」など、ラウンド中に飛び交うかけ声は、周りの人と気持ちよくプレーをするためのマナーのひとつ。コミュニケーションツールとして便利ですが、言葉の選び方やタイミングに悩むビギナーも多いはず。迷いがちな状況での対応策は、覚えていて損はナシです!
【1】同伴者が打つたびに声をかける必要はありません
とりあえず声を出すことを目的にする人がいますが、不用意なかけ声は相手のプレーを妨げることにも。黙って見届けるときがあっても問題なし。
【2】目上の方のミスは静かに見守るのがベター
特に男性には、声をかけないほうが良いでしょう。自分で処理したいと考える人が多いので、女性からのアドバイスはもってのほか。ミスに反応するのではなく、「クラブ大丈夫ですか?私持っていきますよ!」など、その後のプレーをサポートするほうがスマートです。
【3】「ナイスオンです」など、語尾に【です】はつける?
ゴルフは海外から来たスポーツなので敬語がなく、つけなくても問題なし。ただ、上司&同僚と回る際に、同僚が付けて自分が付けないと、上司は違和感を覚えるかも。普段から敬語で話す相手にはつけておくのも手。
【4】目上の立場の人に「ドンマイ」ってOK?
「ドンマイ」は、対等または目下の相手へ向ける励ましワード。たとえ相手が初心者でも目上の方へ使ってはいけません。目下から同情されること自体も気分が良いものではないので、気を付けて!
かけ声、こんなときはどうする?Q&A
Q.張り切って【ナイッショ~!】と張り上げたら【ナイスじゃないよ】と返されてしまいました。この後の対処としては何が正解?
A.声をかけることは大事。でも、その反応がイマイチだった場合は、すみませんと謝るのではなく、「よく飛ぶなァと思ってしまって」などと、素直な気持ちを伝えてみましょう。
Q.グリーン上でOK待ちの人に、経験の浅い自分が【OKです】と判断しにくい…。
A.レベル差のない相手であれば、自然に言っても大丈夫なはず。自分がOKをもらっている以上、相手にも同じように返すことが鉄則です。経験やレベルが明らかに上の人には、「これは…OKですかね?」と問いかける言い方で、本人に判断をゆだねると良いと思います。
Q.相手がミスばかりで声がかけられない!黙った状態が続くのも気まずい…
A.プレー中、まったく声をかけないのも失礼。ショット後のかけ声が難しい場合は、待ち時間や移動中に会話をしてみましょう。同じ目線ではなく、自分のミスを引き合いに相手を褒めれば悪い気はしないはず。
Regina 2016年秋号を再編集したものですRegina 2016年秋号より エディター/佐藤繭子