緊張感を持って1打を争う競技ゴルフは、出るとゴルフの楽しみを再発見できるイベント。バリバリのアスリートから発展途上のゴルファーまで、誰もが参加しやすい競技は、Reginaをはじめゴルフメディアやメーカーなどが開催するのが定番です。けれど、このたび開催された「BMW JAPAN OPEN 2021」は、その名の通りドイツの車メーカーBMWの主催イベント。ブランドの世界観を打ち出した素敵な大会でした。
車メーカー主催の大会となると、オーナーに向けたサービスの一貫で開かれるのが一般的です。しかし、今大会はBMWを所有してない人も参加でき、ルールも参加者全員にチャンスのあるアンダーハンデ競技のダブルペリア。しかも、決勝大会の会場となったのは、男子ツアーでおなじみの太平洋クラブ御殿場コース。全国4か所で行われた予選会も、関東は紫カントリークラブすみれコース、関西はザ・サイプレスゴルフクラブ、九州は古賀ゴルフクラブ、中部は涼仙ゴルフ倶楽部と、ゴルファーなら一度はプレーしたいと思うコースばかりです。
これだけでも参加したいというゴルファーは少なくないのに、優勝特典として「『BMW X5』の一年間無料モニター」の権利が付くのが今大会の魅力です。そのため、全国4か所の予選会には約7,000人がエントリー。各会場の上位20名と、オンライン予選会を勝ち上がった20名、計100名が決勝大会に進出しました。
決勝の舞台をさらに華やかにしたのが、4台の展示車両です。今年、BMWジャパン設立40周年を迎え「世界はたいせつなものであふれている」というフレーズを掲げてブランドキャンペーンを行うなか、「8シリーズ・グランクーペ」、「X5」、「M3」、「iX」が会場に。特に完全電気自動車「iX」は、多くのゴルファーの関心を集めていて、新たな可能性を体感したようでした。
大会は青空の下、1番、5番、10番、14番からのショットガンスタートで開幕。真剣に、時には笑顔で、一人ひとりが難コースと対峙していました。
なぜBMWがここまで大規模なゴルフ大会を開くのでしょうか。車はゴルフに欠かせないアイテムであることは容易に想像が付きますが、オーナー向けには世界規模の大会を開いているそうで、力の入れようは並大抵なものではありません。
BMWブランド・マネジメント・ディビジョン本部長の遠藤克之輔氏によると、「BMWのオーナー様の趣味を聞くとゴルフはベスト3に入っています。BMWのキャッチフレーズ「爽快」、「歓び」はゴルフにマッチしているんです」と、車とゴルフの密接な関係はもとより、BMWのイメージとゴルフで得られるものが一致するのだそうです。
世界の主要ツアーをみても、米ツアーのプレーオフ、欧州ツアーのフラグシップイベント、米女子ツアーでも終盤のキーとなる試合をスポンサード。日本でもシーズン終盤の注目度の高い「三井住友VISA太平洋マスターズ」、「大王製紙エリエールレディスオープン」に協賛しています。さらに、TEAM BMW(河本結、松田鈴英、宮田成華)を結成するなど、プロアマ問わず“ゴルフ”に注力しています。年に一度のビッグなゴルフイベント。新たな刺激を入れるにも、可能性を広げるにも、打って付けの舞台です。