米女子ゴルフのメジャー大会のひとつ、エビアン選手権(フランス・エビアン・リゾートGC)で古江彩佳プロが優勝! 今季の二人目となる日本人選手によるメジャー制覇に、朝から大きなニュースとなりました。しかも、今週末には4大メジャーの中でも最古のメジャー大会となる全英オープンが開催されます。日本からは、松山英樹プロ、岩崎亜久竜プロ、星野陸也プロ、木下稜介プロ、桂川有人プロ、久常涼プロ、中島啓太プロ、川村昌弘プロの8名もの選手が出場予定。8月に入れば、パリ五輪。その後には全英女子オープンと、注目大会が目白押しの海外ツアー。日本勢の活躍に、「現地で観戦してみたい!」と思っている方も多いのでは? というわけで、「海外の大会を観戦しに行くにはどうしたらいいの?」そんな疑問にお答えします。
◆予約の時期や方法は?
海外のゴルフツアーを観戦に行く方法は、大きく分けて2つあります。ひとつは、旅行会社が企画する観戦ツアーを利用する方法。もうひとつは自分で予約する方法です。
【旅行会社を利用する】
旅行会社の企画を利用する場合、観戦チケットの入手といった現地で必要なものの手配などもお任せ。いくつかある商品の中から、自分の好みにあったものを選ぶだけです。観戦だけでなく、近隣のゴルフ場でプレーができるもの、観光が組み合わされているものも。観戦についても、練習ラウンドからや、決勝だけといったように様々な商品があります。半年ぐらい前から売りに出されることが多く、定員がいっぱいになるまで、またはツアー日程の1週間ぐらい前まで販売されているようです。
【自分で予約する】
自分で予約する場合、観戦チケットだけでなく、飛行機やホテル、現地での移動など、全てを自分で準備しなければなりません。ただ、予約次第では出費を少なく抑えることができますし、何より現地での自由度がかなり高くなります。
飛行機やホテルの予約は、現地自由行動のツアーを利用したり、有名な比較サイトから予約したりしても良いですね。ただし、観戦チケットについては値段や安全面を考慮して、公式サイトを利用することをおすすめします。
自分で予約する際の注意点は、大会が開催されるゴルフ場の場所です。主要都市からかなり離れている場合も多いので、現地での移動手段は前もって考えておきましょう。メジャー大会の場合、開催される周辺地域のホテルやレンタカーは早い時期に予約がいっぱいになってしまいがちなので注意が必要です。
◆海外ツアー観戦で気を付けることは?
【手荷物について】
海外の大会では、手荷物に厳しい制限があります。金属探知機を通ることはもちろん、バッグの持ち込みそのものについての制限も。手荷物検査を早めに済ませたいならば、透明なバッグを利用しましょう。携帯電話などの電子機器類の持ち込みが禁止されている大会もあります。事前に公式サイトなどで確認をしておきましょう。
~おすすめの持ち物~
・レインウェアもしくはレインポンチョのような上着
(急なスコールなどにも対応できますし、上着代わりにもなるのでおすすめです。)
・折り畳み式の踏み台にもなる椅子
・双眼鏡
・クレジットカード
(カード会社によりますが、解説が聞けるイヤホンをレンタルしてくれるサービスがあったりします。)
【観戦の注意点】
日本の観戦マナーを知っていれば、海外の方がもしかしたら緩く感じるかもしれません。マスターズのように電子機器類の持ち込みを禁止している大会は別として、動画撮影がOKという大会も多く、服装も半袖Tシャツに短パン、足元はサンダルなど、非常に気楽に観戦しているイメージです。
◆サインが欲しいなら練習ラウンドおすすめ!
「プロのサインがほしい!」という人は、本戦中はサインをしてくれない選手でも練習日ならしてくれる可能性が高いので、練習ラウンドの日の、特に「午前中」をおすすめします。(練習ラウンドの観戦ができない場合もあるので、あらかじめ公式サイトで確認しておきましょう)
練習日は、選手が何時に来るか現地に行ってみないとわかりません。ただ、午前中の内にラウンドを終え、午後はトレーニングという選手が多く、早朝6時ぐらいから練習を始めるという選手も。かのタイガーウッズは全盛期、誰よりも早く練習ラウンドを行っていたため、練習ラウンドのトップスタートを「タイガータイム」と呼ぶ人もいるほどでした。
海外で活躍する日本人選手が増えている今こそ、海外ツアー観戦のチャンスとも言えます。世界のメジャー大会を、現地で観戦してみませんか?
◆おだみなプロフィール
おだみな/元プロキャディ。男子、女子両ツアーで活動し、宮里藍プロのデビュー年からアメリカ本格参戦までの専属キャディとして転戦。現在は二児の母をしながら、近所のゴルフ場でハウスキャディとしてアルバイト中。学生時代に家族の影響でゴルフを始め、ゴルフ歴だけは長いがスコアはイマイチ。