ゴルフを始めて短期間で飛躍的に上達した女性にインタビュー。どのように課題を克服し、100切り→90切りを果たすことができたのか、秘訣を語ってもらいました。
◆21時までに仕事が終われば練習場に駆け込んでいます
バラエティ番組で若い女性がゴルフをしている姿を見た小川さん。「若い女性でもできるんだ! しかも一年中できる!」とすぐにゴルフスクールに入会したそう。
「ハーフスイングから教わったんですが、習った後は週3〜4回練習場に通い、習ったことだけを反復していました。練習場の人から『たまには振り切ったら?』と言われましたけど、“ 1週間で確実に次の段階に進むための練習〟と自分に言い聞かせ、ひとつの動きだけ繰り返していました(笑)」(小川さん・以下同)
こうした練習を3か月続けて、バンカーショットとパッティング以外のスイングを着実に習得した。
「そのせいで、バンカーやパターには、苦手意識があるんです。アプローチとパターは長年の課題なので、ラウンドするたびに上手な同伴者に打ち方を聞いてまわりました。ラウンド後はゴルフ場に残り、ひたすらパッティング練習をしましたね」
コースデビューから5か月後には100を切り、その4か月後には90を切る。ゴルフへの探究心は深まる一方で、スマホの動画編集機能を使って女子プロのスイングと自分のスイングの動画を並べて比較するなど、スイングの分析や研究にも熱心になっていった。
「テークバックの高さやフォローの感じなどを比較していました。プロのスイングを真似て、それがしっくり来て結果につながるようなら、ひたすら練習するんです」
今でも、打ちっぱなしへは、ほぼ毎日通っている小川さん。
「仕事が21時までに終わったら、練習場に駆け込みます。22時くらいになる日は練習場はあきらめて、自宅でパター練習と決めています」
こうして、ゴルフを始めて1年後には80の壁を打ち破った。
「90の壁はトラブルショットのリカバリー、80の壁はコースマネジメントを主に意識することで、それぞれの目標を達成できました」
◆小川彩香さん
Golf History
幼少期〜高校生/テニス漬けの青春時代
幼い頃から14年間ほど、硬式テニス一筋の少女時代を過ごす。小学生時代は県で3位、高校時代は団体戦で全国ベスト16入り。
21〜25歳/スノーボードに熱中
社会人になってからは、冬季にスノーボードを楽しむようになる。テニスで体幹を鍛えていたため、上達は比較的早いほうだった。
26歳/テレビ番組でゴルフに興味を持ち、すぐにレッスンを開始
テレビのバラエティ番組でゴルフを目にする。「ゴルフは若い女の子でもできるんだ!」と知り、レッスンを受けることを決意。インスタグラムの広告で見た室内ゴルフスクールに申し込んだ。
コースデビューでゴルフの魅力にとりつかれる
初ラウンドはどしゃぶりの雨だったが、練習場とはまったく違う感覚や奥深さを感じ、より一層ゴルフが好きに。以降、積極的にコンペに参加するなどラウンド回数を増やした。
〜27歳/10ラウンド目に100切り達成←ココで急成長!
ゴルフ熱が上がり、ラウンド数も大幅アップ。ラウンドして教訓や課題を見つけては練習するという「ラウンド↔練習」の日々が続く。
プロのスイングを研究し、安定的に80台をキープ!
ゴルフを始めて9か月で初の80台(89)に。ご褒美にアイアンを地クラブに買い換える。スマホの動画編集機能を使い、女子プロと自分のスイングを比較するなど研究熱心に。
〜29歳/アマチュアの競技会にチャレンジ!
70台突入をきっかけにアマチュア競技に参加。同世代の女性ゴルファーがゴルフのためのトレーニングをしていることを知り、奮起。
現在
自分に合ったコーチに出会い、理論から学び直す。スイングの定着と、苦手な傾斜のあるコースを克服すべく、日々猛練習中。
Regina2024春号より転載 撮影/大崎 聡 エディター/大津恭子 撮影協力/Lounge Range広尾天現寺