自然豊かな中でプレーするゴルフは最高に楽しいものです。ただ、春が過ぎ梅雨も終わる頃には、日差しが強くなり、暑さが厳しくなってきます。「汗が噴き出る」ほどの暑さがネックでゴルフ場へ足が遠のいてしまう人もいるのではないでしょうか。「涼しい時間にゴルフをしたい」という人にはナイターゴルフがおすすめ。日中のゴルフでは味わえない、ナイターゴルフならではの楽しみ方を紹介します。
暑さを避けながら幻想的な空間でプレーができる!
ライトアップによってフェアウェイやグリーンが浮き上がって見えるなど、幻想的で非日常感を味わえるのがナイターゴルフです。なにより、暑さを避けてゴルフを楽しめることが1番のメリットです。ナイターゴルフが可能なゴルフ場の多くは、18ホール回る場合は19時頃、ハーフなら20時頃のスタートと設定されています。薄暮から日没後は、風も涼しくなり快適にプレーを楽しむことができるでしょう。
またナイターゴルフで「暑くて動けない」ほどのつらさはありませんが、ラウンド中はどうしても汗をかいてしまいます。水分補給をこまめにして熱中症対策は万全にしないといけません。さらにプレー後にお風呂やシャワーを使用できないことも多いため事前に確認しておくようにしましょう。
ナイターゴルフの醍醐味⁉ 光るゴルフボールでテンションMAX
本格的に暗くなってきたら、光るゴルフボールを使うとラウンドが盛り上がるかもしれません。ボールに衝撃が加わると光る仕組みになっており、ドショットをした瞬間に輝きだすためボールを見失いにくいのも魅力。始球式などで使われることが多かったフラッシュボールですが、ラウンドで使用できると謳った商品も販売されており、賑やかしにはもってこいのグッズかもしれません。
ただし、通常のボールに比べ飛距離や精度が落ちる可能性もあるため、本格的にゴルフを楽しみたい場合には使用しない方が良いでしょう。
ナイターゴルフならではの持ち物は?
ナイターゴルフの必需品は、スティックライト(小型ライト)です。コースはライトアップされているものの、ラフや林は暗くなっています。深いラフなどで小物を落としてしまっては大変です。夜のゴルフ場で落とし物を見つけるのは困難なため、物を落とさないようにする工夫も大切です。バックは口を閉じることができる物を選び、貴重品の管理もしっかり行いましょう。
また、夜間は虫刺されにも注意が必要ですので、虫よけスプレーを使って対策しましょう。アドレス中に虫が飛んできて集中力を乱されることや、刺されてあとが残るのも避けたいところです。
ナイターゴルフならでは難しさを脱却するコツ
いくら大きなナイター設備であってもコース全体を均一に照らすことは難しく、明暗がまばらにあるため正確な距離を把握するのは困難です。150ヤード程度であれば暗さも合間って、いつもより遠くに感じます。目測だけに頼らず、距離計の計測結果やヤード杭の距離を参考にしてショットするようにしてください。
とくに強い照明を背にしたショットは難易度が高く、結果としてトップしてしまうことや、ダフる回数が多くなります。ラウンド中に暗闇での感覚に慣れるまでには時間がかかるものですが、ナイターゴルフは日中のゴルフよりも前後の組との間隔にゆとりがあります。スロープレーにならないように注意は必要ですが、各ショット前にライの確認を怠ってはいけません。
暑さを避けつつ、幻想的な空間でいつもと違うゴルフを楽しむことが、ナイターゴルフの醍醐味です。スコアを気にし過ぎず、ゴルフ仲間みんなで夏の夜の想い出を作ってはいかがでしょうか。
取材・文/夢書房