ゴルフならではの「カート」にまつわるマナー、あなたは意識していますか? 友だち同士なら気楽に楽しめても、接待や目上の方と回るシチュエーションも多いのがゴルフ。さまざまなシチュエーションでの基本マナーはぜひ押さえておきたいですよね。早速、カートにまつわるマナーや考え方をご紹介していきます!
上座や下座はあるの?
基本的には上座や下座はないといわれています。それはセカンドショットから一番グリーンに近い人がカートの運転を行うものだからです。スロープレーを防ぐ鉄則といえるでしょう。
ただし、上座や下座はないと言いつつ、キャディ付きの場合には後席に3人乗ることになるため、真ん中の席はきゅうくつなものです。そのため、真ん中が末席だという暗黙の了解があります。またセルフの場合には、前席が下座で後席が上座になっています。
カートの運転はしません!はNG?
口に出して宣言をする人はいないかもしれませんが、自分の必要クラブを持って、何も言わずにスタスタと歩いていってしまう人は、感じが悪いかもしれません。
リモコンで操作を行えるカートなら、上手な人がリモコンを持つことが前提ですが、リモコンが無いカートは誰かが運転して運ばなければなりません。自分のボールがフェアウェイにあることを確認しているなら、すぐさまカートを動かす努力が必要です。いくら上手な人と同伴していても、一人にすべてを押し付けることはNG。
カートを運転してもらったら、「カートありがとうございます!」と声をかけるなど、ひとりひとりの心掛けが大切になります。
フェアウェイへの乗り入れを禁止されていない場合の走行方法
フェアウェイへの乗り入れが可能なコースもあります。その場合に注意したいのは、フェアウェイの真ん中を走行しないということです。一日に相当数のカートが走行すると、当然芝は硬くなってしまうことが予想されます。
芝を守るためには、極力真ん中を走行しないように注意しましょう。また急ブレーキも芝を削ってしまう原因のひとつ。雨や朝露で水分を含んでいる場合は、芝を傷めないように注意が必要です。
カートへの移動は斜めが基本
ショットを終えてカートに戻るとき真横に歩いてくると、カートはその場にとどまってプレーヤーをピックアップするまで待たなくてはいけません。ショットした場所から斜め前方方向に歩いていけば、少しカートを進めることができます。
その他には、ショットを終えたプレーヤーがすぐ乗り込めるように戻ってくる側の席を空けておくと、スムーズです。また気遣いのできる人だという印象を持ってもらうことができるでしょう。
ちょっとしたカートでのマナーですが、皆さんで気持ちよく回るために重要なことでもあります。次回のラウンドで、ぜひ実践してみてくださいね。
◆【教えてくれたのは】匿名キャディ・かこみらいさん
某有名トーナメントコースの元キャディ。自分でプレーするのも大好きで、ゴルフギアには一家言あり。趣味は車で、Bライセンスを取得するガチっぷり。歴代アメ車を所有し、エンジンルームを眺めているだけで一日が終わってしまうほど。ゴルフ、クルマなどの知識を活かし、現在はライターとして活躍中。