カートにどう乗るか?好感度アップの極意【ワンランク上のゴルフマナー講座】

こんにちは、ティーチングプロの藤井ミサトです。ビギナー女子ゴルファーのための、マナー講座。3回目はいよいよコースに出ます! 最近では、よほどの名門コースでない限り、カートに乗って楽にスピーディにゴルフをするのが当たり前。でも、カートの扱いって、実は奥がとっても深いんです。今回は、カートに関するマナーをお伝えします!

Lesson 1: 陣取りNG!持ち物はコンパクトにまとめる!

まず、カートに乗る前に、いちばん気を付けたいのが私物の「置き方」と「置く場所」です。基本的には自分のキャディバッグ付近を使うようにして、女子はカートバッグ(ラウンドポーチ)を持って行き、できる限りそこに収めるようにしましょう。椅子の前のスペースは、同伴者の方がどこに座るかにもよるので、他の方が大体どこに座るか決まってから、最後に空いている場所を選ぶのがベター。間違っても、先に陣取って、自分の城を築くのはNGです。

カートの私物が乱れていると、“家も汚そう…”と、見られてもいない家まで想像されてしまう危険性が! あらぬ誤解を招かないためにも、しっかりと整理整頓を心がけましょう。冬は、アウターなど、かさばるものの置き場所に困ることもあると思いますが、そんな時に便利なのが、圧縮袋です。ラウンド中は着ないなら、ギュギューと小さくして、キャディバッグにしまってしまうのもアリです。とにかく“散らかさない”、“先に陣取らない”がキーワードです。

Lesson 2: 姫観戦NG!ホワイトティでも必ず降りる!

もし、同伴者の中に女子が一人なら、意外に困るのがティショット。一人だけレディスティだと、他の方がティショットを打つ時に、どこに居れば良いのか悩むという女子も多いようです。自分が打たないのに、ティショットに居るのはおかしい? そんなことはありません! むしろ、レディスティが遠い場所にあったとしても、カートに乗りっぱなしで、馬車から応援する姫のような対応は、絶対NGです。必ずカートから降りて、一緒に皆さんのナイスショットを見届けましょう。レディスティが歩いて行ける場所ならば、自分のドライバーもしっかり準備しておき、すぐにレディスティまで小走りで行くと好印象ですよ!

Lesson 3: 50Y以内NG!乗るより走る!

私の生徒さんからよく質問を受けるのが、「カートに乗っていい目安」です。私がお伝えしている目安は、50~70ヤード…、SWやPWで飛んだ時くらいの距離くらいです。それ以上飛んだら、カートに乗ってOKだと思います。逆に、それ以内の時に、いちいちカートに戻っていたら、余計に時間がかかるのでNG。走った方が早い場合は、全力で頑張って走る! その方が、健気に頑張っている姿に感動した同伴者の皆さんから、「走らなくていいよ~」「カートに乗っていきなよ~」と、優しい言葉が飛んでくるはず。そんな時には、ぜひ甘えて乗せてもらいましょう。そして、乗せてもらう時には、「ありがとうございます♪」と、笑顔で言うのを忘れずに!

以上、今回は、NGマナーばかりお伝えしましたが、ずっとカートに乗るなとはもちろん言いません。カートも楽しいドライブ時間です。ぜひ乗っている時には同伴者の皆さんとの会話も楽しんでくださいね。運転の仕方やカートを動かすタイミングなど、まだまだカートマナーはありますが…、それはまた別の機会に。

次回は、ラウンド中のマナーをお伝えします。お楽しみに!

◆教えてくれたのは/“ゴルフマナーの伝道師”藤井ミサト プロ

藤井ミサト プロ/9歳からゴルフを始め、ツアープロを目指すも断念。しかし、人生に一度きりのゴルフLIFEを生涯楽しんでもらいたいという志のもと、県庁秘書の肩書からJLPGA A級ティーチングプロに転身、「MISATOオンラインサロン」を開設。メディアにひっぱりだこの人気プロに。世界中どこにいても繋がることのできるゴルフサロンは、性別もゴルフレベルも問わずゴルファーに大好評。オンラインサロン(https://misato-golf.com/)Instagram(@misato_golf)

取材・文/REMIQUEST

おすすめの関連記事