ゴルフは年齢や性別を超えて親しくなりやすいスポーツである反面、自分とは折り合いが悪い人ともそつなく付き合うスキルが求められることもありますよね。女性ゴルファーからの声で意外と多いのは「苦手な年上女性のゴルフ仲間との付き合いに、苦労している」というもの。「嫌い」とまではいかなくとも、相手の個性が強いほど「どう付き合っていくべきか、わからない」と悩んでしまう女性も少なくないようです。
そこで今回は、メンタル心理カウンセラーの並木まきが、この問題をズバッと解説！年上女性ゴルファーとの付き合い方に悩んでいるかたは、よろしければ参考にしてみてくださいね。
◆「年上」というだけで、同性から苦手意識を抱かれがちな人の特徴３つ
親睦を目的としたゴルフの場では、そこまで年齢差が気にならずに仲良くできるチャンスが多い一方で、本人が悪意ある行動をしているわけではなくても、ただ「年上」というだけで、年下の同性から苦手意識を抱かれやすい女性もいます。
このように年下から「ちょっと苦手」と思われやすい女性の特徴としては、次のような傾向もあるようです。
（1）言葉がきつい
（2）自己主張が強い
（3）異性と同性の前で態度を変える
言葉がきつい女性ゴルファーには、直接的に同伴者のプレーに口出しする人もいますが、そうではなくても、何事にも辛辣な意見を口にする“毒舌タイプ”も含まれます。本人は「よかれ」と思って悪気なくきつい言葉を発していることも多いため、年下女性を萎縮させていることに気づいていないケースも多いでしょう。
また、自己主張が強い女性も、年下から見ると「怖い」「面倒なタイプ」などと否定的な印象を抱かれがち。ウエア自慢やスコア自慢など、ゴルフにまつわる自分のこだわりや栄光を延々と披露したがるタイプも多いですよね。しかしこのタイプも、意外なことに「悪気はなく」自慢話を展開している人が意外と多い傾向です。
そして、異性と同性の前で態度をコロコロ変える女性も、年下から見ると嫌悪感の対象になりやすいですよね。「モテたい」という心理が滲み出ている行動は、年下女性から「痛々しい」などと厳しい感想を抱かれることも少なくありません。でも、これもまた本人は悪気があってしていることは少なく、単に婚活に焦っていたり恋人探しに熱心だったり……という純粋な気持ちの現れであることも多いのです。
……はい！ここまで読んでいただいておわかりかと思いますが、年下女性から苦手意識を抱かれる女性の多くは、年下が嫌悪感を抱きやすい行動に対して「無意識」でやっている人が多いのです。ということは、本人は自分の行動によって、年下女性に嫌な気持ちを抱かれているなんて思ってもいないことも多いということ。
ここがわかってくると、年上女性ゴルファーとの付き合い方の大きなヒントになります。
◆「年上だから、ちゃんとしているはず」と思うのは、やめてみて
年上女性ゴルファーとの付き合いに悩む人の多くは「あの人は年上なのに、○○だから困る」と、必要以上に年齢を意識してしまっていることもあるようです。よって、まずは「あの人は年上だから、ちゃんとしているはず」という概念を取っ払って相手を見てみると、案外と許せたり気にならなかったりしてくる部分も出てくるのではないでしょうか。
相手が「私はあなたより年上なのだから、敬いなさい」と直接的に威圧（！！！）してくる人の場合は例外ですが、そうではない人のほうが圧倒的に多いはず。むしろ年上女性の多くは、年下で同性のゴルフ仲間がいることを「嬉しい」と思っている人のほうが多いと思われますから、年齢による固定概念を取り払って付き合ってみることは、自分の心を軽くする術にもつながります。
もちろん、年上の相手には相応の敬意を表すことも重要ですので礼儀を欠かすわけにはいきませんが、自分の心の中の問題として「年上なんだから、あんなことをするのは、やめてもらいたい」という考え方を変えるだけでも、苦手意識を抱いていた相手と気楽に付き合っていくきっかけになると思います。
ゴルフを通じて、性別や年代が異なる友人ができるのは楽しいですよね。俗に「女同士の関係は難しい」などとも言われますが、そのなかには年齢を変に意識しすぎてしまって、関係がうまく構築できないだけという話も少なくありません。相手が悪気なくしている行動は「個性」と考えたうえで「年上だから付き合いにくい」と思うのをやめてみると、案外と“なんてことない話”で済むかもしれません。
並木まき／元市議会議員・時短美容家（一般社団法人 時短美容協会・代表理事）。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎（ちみもうりょう）な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。ゴルフ歴15年のエンジョイゴルファー。
