ゴルフにはさまざまなマナーやルールが存在しますよね。ゴルフ歴が長くなるにつれて、自然とマナーやルールも身についていくもの。初心者のうちは、どうしても慣れないルールに戸惑ったり、マナーを知らなくて赤っ恥をかいたりといったシーンにも見舞われがちです。
元議員であり女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきが、初心者時代に女性ゴルファーが勘違いしていたと振り返る出来事を3つご紹介します。
【1】初心者はとにかく打って走りまくる！の意味を…
「ゴルフを始めたばかりの頃、まわりから『初心者は、とにかく打って走りまくること！』と聞いていたので、ゴルフ場に行くたびに、とにかく早く打って、打ち終えたらすぐに自分のボールまで走っていくプレーを徹底していました。
そうなると当然、まだ他の人が打っていないのに私が先に打っていたり、他の人が打とうとしているのにその前を全力で私が走っていたりということにもなりやすく……（汗）。当時は周りのことまで気が回らなくて、自分のことだけで精一杯だったから気づきませんでしたが、いくら『打って走りまくる！』とはいっても、順番は守らないとダメだし他の人の邪魔になってもいけないですよね（滝汗）。
あるときにゴルフ上級者の人からビシッと注意をされて、それまでの自分のプレーが、実はマナー違反だったと気づきました（苦笑）」（34歳女性／美容関係）
【2】入念な素振りはマストかと…
「初心者の頃は、打つたびにボールにきちんとクラブが当たるのか、不安が強くて仕方なかったんです。だから、自分の番が回ってくる前には、いつも入念に素振りを繰り返して、ボールに1回で当たるように練習をしまくっていました。
だけどあるときに、先輩から『あなたの素振りって……、遅延プレーになってない？』って言いにくそうに指摘をされて、ドキッ。
確かに、ティーショット前にも何十回と素振りをしていたし、コースに出てからも、何度も素振りをしまくっていて、言われてみれば……と思いました。
最初の頃は『失敗したくない！』という気持ちが強すぎて、自分のことだけしか考えていなかったから、気づかないうちにまわりの人に迷惑をかけていたんだな……って反省。マナーとして、事前練習を増やしていたつもりが、逆にマナー違反になっていたんですよね。
今思えば、素振りの数が多いからって、ヒット率が上がるわけでも飛ぶわけでもないのに（苦笑）、なんであんなことをしていたんだろう？」（32歳女性／IT）
【3】スポーツウエアならなんでもOKかと…
「友達に誘われてゴルフを始めたばかりのときに、まだウエアを揃えていなかったから、家にあるテキトーなスポーツウエアでゴルフ場に行ってしまったことが何度かあります。
初心者だし動きやすい格好ならなんでもいいと思い込んでいて、オシャレ系ではあるけれどスウェットみたいな感じのコーデで行ってしまったことも……。だけどゴルフ場でまわりの人を見ると、誰も私みたいな格好をしている人はいなかったから『これはマズイ』ってだんだんと気づきました（汗）。
ありがたいことに、はっきりと注意を受けたことはなかったのですが、きっと他の人たちは私のことを非常識なゴルファーだと思っていたはず（泣）。ウエアのマナーについても、早い段階できちんと調べておけばよかったです」（31歳女性／金融関係）
ゴルフのルールやマナーには諸説あるものもあるけれど、初心者のうちには基本的な事柄にもチンプンカンプン！だったとしても、無理はありません。周囲に迷惑をかけてしまうのは良くないことではありますが、経験を積むにつれて、マナーも自然と身についていくものですよね。
◆並木まき プロフィール
元市議会議員・時短美容家（一般社団法人 時短美容協会・代表理事）。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎（ちみもうりょう）な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。ゴルフ歴15年のエンジョイゴルファー。
