こんにちは。ハウスキャディ歴●年のB子です。さて、先日キャディをさせていただいたお客様のこと。グリーン上にて、そのお客様は自分のパットの順番が来るまで何かを探すかのようにキョロキョロ。「何かお探しですか?」と尋ねてみたところ、「ボールマーク」とのことでした。「良いことをすれば、パットが入ってくれるんじゃないかと思って。」と笑いながら、見つけたボールマークをグリーンフォークで直してくださっていたのですが…。よくよく見るとその直し方…間違ってますから!
グリーンに着く前からグリーンフォークを用意して、ススっとボールマークを直す姿はとてもスマート! ところが、残念ながらこの直し方を間違えている方が結構います。直し方は分かっているけど、上手くいかないと嘆いている方もいらっしゃいますね。
今回は、そんなピッチマークの直し方と、お洒落の一部とも言えるようになってきたグリーンフォークの最新事情についてお話していきたいと思います。
◆グリーンフォークとは?
グリーンにボールが落下した時にできる「ボールマーク(ball mark)」。「ピッチマーク(pitch mark)」とも呼ばれます。ボールマークは、そのまま放っておくと凹んだところにそのまま芝が生えてきてしまうため、グリーンが凸凹になってしまいます。硬いグリーンであれば、ボールマークがつかないことも。でも、柔らかいグリーンの時は、芝生が捲れあがる、もしくは完全に芝がはがれてしまってえぐれたようになってしまうなんてことも。それを直すための道具が、グリーンフォークです。
グリーンフォークは、英語では「divot repair tool(または、divot tool)」、「pitch mark repair tool」と呼ばれています。その名前の通り、ボールマーク(ピッチマーク)を直す時に使う道具です。刃が1本のものと2本のものがあり、どちらが良いかは使う人の好みでOK。「スパイダータイプ」と呼ばれるちょっと変わった形のグリーンフォークもあります。
ゴルフ場によっては、グリーンフォークを配っている場合も。そのためか、ゴルフ場の名前やロゴが入っているものを使っている方をよく見かけます。
◆グリーンフォークの使い方
グリーンフォークの使い方は、「真ん中へ寄せる」が基本。ボールがグリーンに当たって跳ねると、跳ねた方向に芝が盛り上がるので、その芝を戻すようにしてからまわりの芝をピッチマークの中心へと寄せるようにします。2本刃のグリーンフォークをひねるように使って直すやり方もありますが、中心へ寄せるという意味では同じです。
凹みを直せば良いんでしょ? と言わんばかりに、真ん中を持ち上げるように直してしまう方がいます。ところが、そのような直し方をしてしまうと土が表面に出てきてしまって芝の無い凹みが出来上がってしまいます。持ち上げるような直し方は、絶対に止めていただきたいです。
◆思わず目を引く! ちょっと変わったグリーンフォーク
すぐに取り出せるように常に持っておきたいグリーンフォークですが、ポケットに入れておくと嵩張ると感じる方も多いのでは? 嵩張るのが嫌で、ティを使って直す方もいらっしゃいますが、最近はそんな悩みを解決する形のグリーンフォークが増えています。
刃を収納できる折り畳み式のものや、帽子やパターカバーにつけておけるもの、ティと一体型のものも。ワンプッシュで取り外しができるカラビナ仕様になっていたり、クリップがついていてバッグやベルトループに取り付けることができるものもあります。シューズに収納できるものも見たことがあります。
お洒落の一部になっているようなグリーンフォークもよく見かけるようになりました。木製の物や、シルバー製のもの。プラチナ製だったり、宝石がついていたりという、明らかに高級そうなものも。形も様々で、食べるフォークと同じ形をしたものや、まとめた髪に差すことのできる簪型のものなども見かけたことがあります。ご自身でデコったというキラキラしたグリーンフォークを持っているお客様もいらっしゃいました。
プレーする際は、必ず持っていてほしいグリーンフォーク。ボールマークを見つけるとワクワクするような、ちょっと目を引くグリーンフォークに変えてみてはいかがですか? コンペの商品や、ゴルフ仲間へのプレゼントなどにもおすすめです。
◆キャディのB子 プロフィール
キャディのB子/あるゴルフ場のアルバイトキャディ。学生時代に家族の影響でゴルフを始め、大学のゴルフサークルに所属。就職活動に失敗し、ハウスキャディのアルバイトをして就職先を探すはずが、キャディが天職と気づく。シャンクが一番の敵。