ゴルフのルールや用語は細かいものも多くてなかなか覚えきれませんよね。特にバンカーまわりののように細かいシーンとなると、正確に把握している人、少ないのではないでしょうか。そこでデキるゴルフ女子になるために、ゴルフルールをクイズ形式で出題。しっかり把握して、ゴルフ上級者をめざしましょう!
【問1】難しいバンカーに入ったので外に出して打ちたい…ベストチョイスを教えて!
グリーンサイド花道からのアプローチ。寄せワンのパー狙いで打ったボールはよもやのトップ……! ボールはグリーン反対側の深いバンカーに入ってしまいました……。出すのがやっとのバンカー、2019年に改訂されたルールでは、2打罰払ってバンカーの外に出すこともできますよね。でも、それってベストチョイスなのでしょうか?
【問2】距離のあるガードバンカー。2本クラブを持って入ったけど使わない方を砂の上においても大丈夫?
ガードバンカーに入ったボールは残り30ヤード!SWかPWか迷って両方のクラブを持ってバンカーに入りました。PWで打つことに決めて、SWは砂の上に置いたところ、同伴競技者から砂のテストになるのではないかとクレームが…。まずかったかしら?
↓↓正解は……!↓↓
【回答1】「ストロークと距離の救済」を受けて1打罰で元の場所から打ち直すことができます
ゴルフ規則18.1「ストロークと距離の罰に基づく救済はいつでも認められる」には、「いつでも、プレーヤーは、1罰打を加え、直前のストロークが行われた場所から元の球か別の球をプレーすることによって、ストロークと距離の救済を受けることができる」とあり、「プレーヤーは常にストロークと距離の救済の選択肢を持っている」として、
●プレーヤーの球がコース上のどこにあっても
●規則がプレーヤーに特定の方法で救済を受けることや、特定の場所からプレーすることを求めている場合であっても
と続きます。
つまり、いかなる場合でも、1ペナルティを払えば元の場所から打ち直すことができるのです。規則19.3「バンカー内のアンプレヤブルの球に対する救済の選択肢」の中にも、「1罰打で、プレーヤーはストロークと距離の救済を受けることができる」とあります。
通常のプレーでは、元の場所に返るのは距離のロスが大きいため、ボールの止まった場所でのルールに従います。ですが、今回のように難しい場所にボールが止まって元の場所が近い場合は、ストロークと距離の救済を受けるのもひとつの選択肢になりそうですね。
【回答2】無罰です。テストするつもりがなければ、バンカーの砂の上にクラブを置いても問題ありません。
ゴルフ規則12.2b「バンカーの砂に触れることに関する制限」には、(1)砂に触れた結果、罰を受ける場合。として
• 砂の状態をテストしたり、次のストロークについての情報を得るために手、クラブ、レーキ、その他の物でそのバンカーの砂に故意に触れること。とあります。
一方(2) 砂に触れた結果、罰を受けない場合。として
• クラブ、用具、その他の物をバンカーに置くこと(投げる、または置くことによってのいずれの場合でも)。
とも記載されています。
一見相反するようにも取れますが、テストするつもりかどうかの意識がポイント。砂のテストをするために置くのであればNG、テストの意識がなければOKです。クラブを取り替えに戻ることを考えれば、2本持って入る方がプレーファーストにもつながりますね。
参考URL:JGA公式サイト