ゴルフのルールや用語は、細かいものも多くてなかなか覚えきれませんよね。きちんと把握しているつもりでも、いざプレーすると、判断に自信がもてない…という女性ゴルファーも多いのでは。デキる女性ゴルファーになるために、よくあるシチュエーション別ルールクイズにチャレンジしてみましょう♪ ルールをしっかり把握すれば、スコアアップ間違いなし!
【問1】暫定球を黙って打ったらどうなるの?
朝一番のティーショット。ちょっと力んでしまったのかボールはOBラインの方向へ!気を取り直して暫定球を打ったのですが、暫定球を打つとは言わずに黙って打ったような…。これって暫定球とは認められないんでしょうか…?
【問2】「後方線上の基点」を決めずにドロップしちゃった!
ペナルティエリアから、「後方線上の救済」を受けることにして、線上近くにボールをドロップしました。ボールは、落下した地点からホール側に転がって止まりました。後方線上近くに止まったので、そのまま打とうかな、と思うんですが…ゴルフのルールって、これでOK?
↓↓正解は……!↓↓
【回答1】暫定球とは認められません。3打目の正球として扱われます。
ゴルフ規則18.3b「暫定球のプレーを宣言すること」には、
「ストロークを行う前に、プレーヤーは暫定球をプレーすることを宣言しなければならない」とあり、
•プレーヤーが別の球をプレーすることや再プレーを行うことを単に言うだけでは十分ではない。
• プレーヤーは「暫定球」という言葉か、プレーヤーが規則18.3に基づいて暫定的に球をプレーすることを別の方法で明確に示さなければならない。
プレーヤーが(暫定球をプレーする意思があったとしても)それを宣言せずに、直前のストロークを行った場所から球をプレーした場合、その球はストロークと距離の罰のもとにそのプレーヤーのインプレーの球となる(規則18.1参照)。と続いています。
つまり、明確に「暫定球を打つ」ことを宣言しないでプレーしたボールは、「ストロークと距離の罰」のもとに1打罰を払って打ち直した正球として扱われるのです。したがって、最初のボールがOBでなかったとしても、最初のボールはプレーできません。
暫定球を打つときは、「暫定球を打ちます」と声に出すことを習慣づければ、自然に暫定球宣言ができるようになりますよ。
【回答】そのまま打てば誤所からのプレーで2打罰! 再ドロップしましょう
ゴルフ規則17.1d「ペナルティーエリアの球に対する救済」における17.1d(2)「後方線上の救済」には、「プレーヤーは元の球か別の球を救済エリアにドロップすることができる」とあります。
基点とは、「その基準線上でその推定した地点よりホールから後方(その線上の後方であれば距離に制限はない)となるプレーヤーが選択したコース上の地点」。
この基点を選択するとき、「プレーヤーはティーのような物を使用してその地点を示すべきである」とあり、基点を明確にするように推奨しています。今回のように基点を決めずにドロップしたケースに関しては、「プレーヤーがこの地点を選択せずに球をドロップした場合、その基点はドロップした球が最初に地面に触れた場所とホールから同じ距離にある基準線上にあるものとして扱われる」と規定されているのです。
また、救済エリアの場所に関する制限として、 基点よりホールに近づいてはならない。と記載されています。
したがって、後方線上の救済を受ける場合は、まず「基点を決めて救済エリア内にドロップ」するのが正しい処理の方法です。うっかり基点を決めずにドロップしたときは、ボールが最初に落ちた場所と同距離の線上が基点だとみなされます。
参考URL:JGA公式サイト