ゴルフはボールを打った回数(スコア)が少ない人が勝つゲームです。そのため、スコア管理は大切なことです。しかも、ゴルフには審判などおらずスコア管理は自分で行わなければいけません。初心者にとっては、マナーのことや、ショットの良し悪しで頭がいっぱいになるところ、スコア管理まで加わるとパンクしますよね。ですが、スコア管理がずさんだと、今後ゴルフにお呼ばれされない可能性も出てきます。まずは、ご自身のスコアだけでも正確に記録できるようにしましょう。
◆まずはスコアを正しく記入することが大事
クラブハウスでスコアカードをもらったら、一番上もしくは一番左の欄に自分の名前を書きましょう。つづけて、同伴者の名前を書いてラウンド準備完了です。あとは、正確にボールを打った回数をスコアカードに記入していきます。初心者はたくさんショットするので、打数を正確に数える自信が無い人は、補助的にスコアカウンターを活用するのもひとつの方法です。手袋などに装着して、ショット後にカチッとボタンを押すとカウントできます。
ただし、グリーン上では打順が早く回ってくるので、押し忘れに注意が必要です。さらに、同伴者に「OK」と言われると、ボールを打っていないのでついカウントを忘れがちになりますが、OKパットも立派な1打です。たとえば、ショット時はスコアカウンターを使用して、グリーン上では頭でカウントするなど分けて使用することをおすすめします。「あぁ、3パットになっちゃった!」などすぐに振り返りができることと、スコアカードにパット数を記入しやすいのがメリットです。
◆ペナルティに注意! 打数に罰打をくわえるケースがある
いわゆるOBや池ポチャ、ボールが規定時間に見つからなかったロストボールはペナルティの対象になります。ラウンド中にそんな状況になったら、罰打を加えなければいけません。
ティショットに気合が入り過ぎて、OBになることはあるあるです。その場合は、ショットした1打にペナルティの1打を加えて、3打目として改めてティショットをします。ただし、OBに関しては、スロープレー防止の観点からローカルルールとして特設ティ(プレーイング4)が用意されているゴルフ場があります。その場合はローカルルールに従って、2打罰を加えて、4打目から特設ティでプレーを再開する必要があります。
池ポチャ(ウォーターハザード)やロストボールは1打罰になります。そして、ペナルティではないものの、空振りは1打としてカウントするので注意が必要です。
スコアの記録のコツは、実際に打った数に後からペナルティを加えることです。ペナルティを考えながらプレーすると慣れていないと混乱します。「このホール特設つかった!」となれば、実際の打った回数に2打プラスして記録すると間違いが少なくなりますよ。
◆スコアカードは振り返りツールに! 上達の近道になる
正確にスコアを記入できてきたら、当日のゴルフの内容をスコアカードに書いておくと上達の近道になります。ゴルフはミスをするスポーツなので、ミスを減らすことがスコアアップの秘訣になってきます。どんなミスをしてしまうのか、またどんなシチュエーションが苦手なのか、自分の弱点を把握するためにもスコアカードは役立ちます。
最優先はパット数を記録することです。「パターは全ショットの半分を占める」と言われるほど重要なプレーです。あなたの目指しているスコアによりますが、全体の40%以下に、おさめることを目標にしましょう。100切りが目標ならば、パット数は40以下となります。
次にペナルティとバンカーを記録しましょう。OBなら「O」ロストボールなら「L」池ポチャなら「W」バンカーならば「B」など、スコアカードに記入します。スコアを乱してしまった原因を探ることができます。
最後に、フェアウェイキープできたなら「F」、外してしまったのなら右左の矢印を書いておくといいでしょう。プロでも60%ぐらいしかフェアウェイをキープできません。アマチュアなら50%キープが目標です。また、外す方向を書いておくと、今後のドライバーの練習に役立ちます。
ゴルフはスコアを競うゲームなので、スコアカードを正確に記録できないといけません。ですが、慣れないと難しいですよね。最初はゆっくりでもいいので、間違いないように申告しましょう。そして、スコアカードはただの記録用紙ではなく、ゴルフの内容を振り返るツールになります。自身の得意不得意が分かれば、練習の方向性が決まり、ゴルフ上達の近道になります。
取材・文/夢書房