銀座6丁目にある「銀座Room」は、遊びなれた紳士や淑女が夜な夜な訪れる会員制バー。お目当ては、オーナーのかずこママを中心にくり広げられるウィットに富んだおしゃべり。人を愛し、ゴルフを愛するかずこママが、Regina webに登場。ゴルフにまつわる「あるある」悩みをズビシッと解決してくれます!
お悩みVol.4「友人の女性が、ゴルフになると対抗心むき出しで困惑しています」
時々飲みに行ったりする仲間の一人の女性。たまにゴルフにも行くのですが、そのたびに、私に対してとても対抗心をむき出しにしてきます。いちいちドライバーの距離を比較したり、私のナイスショットに明らかにムッとしたり。正直、ちょっと辟易しています。こういう時、どんな態度でいればいいのか。飲みの席ではとてもいい人なんですが……。ちなみにゴルフの実力は同じくらいです。(接客業・あゆみ 35歳 既婚 ゴルフ歴6年)
イラっとしたなら、その人と同レベルと思いなさい
男性でも、そういう人っているわよね。
実力があるなら、真っ向勝負したいところね。ぐうの音も出ないくらい、ぶっつぶしてやりたいところ。もちろん対抗心なんて顔には出さず、さらっとクールにね。でもアナタのように、レベル的に似たり寄ったりで、相手に勝つ自信がないというなら……。
わたしだったら「あら、かわいそうな人ね」って静観するだけで、そんな小さなこと、いちいち気にしないわ。むしろ「こんなことでムキになるなんて、かわいいわね」ってくらい、余裕な気持ちよ。
そもそも、イラっとした時点で、自分も同レベルの人間ってことに気づかなきゃ。つまらないことに感情を動かされるより、今日一日を素敵に過ごそうとか、ほかのプレーヤーといかに楽しく過ごそうかとか、彼女の行動以外に考えることはほかにたくさんあるはずよ。
不快な人とのゴルフは極力避ける。
そういう意味では、あえて負けてあげることも必要かもね。友達ならばなおさら。気持ちよく負けてあげて、彼女の気分がよくなればめでたし。自分の楽しい気分を優先するならそれもありだと思うわ。
そして今後は、彼女とゴルフはしないこと。彼女本人ではなく、周りの仲間に「わたし、○○さんのプレースタイルがちょっと苦手だから、もう一緒に回りたくないのよね」ってはっきり言えば、もう彼女とのゴルフに誘われなくなるから大丈夫。実際わたしもそうしています。ある程度うわべでもうまくやり過ごせる飲み会くらいは付き合ってあげれば、友人関係に波風立てずにすむのでは。
とにかく、一緒に回って楽しくない人とのゴルフは、お金と時間のムダ。
限りある人生、限りあるお金と時間をもっとハッピーに使いましょ!
かずこ(Kazuquo)ママ プロフィール
“一見さんお断り” 銀座6丁目の会員制バー『銀座Room』を経営。常連には多数の女子プロゴルファーが名を連ねる。名門コースの会員権をもつほど、自身も大のゴルフ好きで、年2回のコンペを主催。著書に「東京銀座六丁目 僕と母さんの餃子狂詩曲」(集英社刊)がある。インスタグラム(@kazuquo)もチェック!