銀座6丁目にある「銀座Room」は、遊びなれた紳士や淑女が夜な夜な訪れる会員制バー。お目当ては、オーナーのかずこママを中心にくり広げられるウィットに富んだおしゃべり。人を愛し、ゴルフを愛するかずこママが、Regina-webに登場。ゴルフにまつわる「あるある」悩みをズビシッと解決してくれます!
「マナーに厳しすぎる大先輩との付き合い方」
ゴルフはエチケットやマナーを重んじるスポーツだとは重々承知していますが、それが行き過ぎると「モラハラ」なのでは? と思うことが少なからず。
たとえば、後ろの組とつまってもいないのに、ビギナーに「急いで、走れ!」と厳しく急かしたり、アドレスの長さや素振りの回数を高圧的に指摘したり。
同伴者を萎えさせる先輩ゴルファーたち……。たいてい年上なので、面と向かって意見も言えません。ですがストレスがたまるばかり……。ママならどうしますか。(商社勤務・レイ 30代 既婚 ゴルフ歴7年)
年をとると、ガマンのコントロールができなくなるものよ
ラウンド中、進行を気にして「急ぎましょう」って声をかけたり、間違ったルールでプレーしている人に指摘をするのは、間違ってはいないと思うの。
だいたい、ルールブックを一度も見ずにプレーしているゴルファーが多すぎる。ルールもマナーも熟知した先輩方の目に余るのも、無理はないと思うのよね。
ただ、言い方が厳しすぎる人もたしかにいる。私なら、キャラ的に「そんなにカリカリしてるとゴルフが楽しくなくなっちゃいますよ」なんて言っても毒になりにくいけど、女性が年上の男性に言うのは難しいかもね。
だいたいね、人間、年をとればとるほど、ガマンのコントロールができなくなるものなの。悪気はなくてもガマンが漏れて、ついポロっとでちゃうのよ。だからそんな時は、「あー、もうガマンできないお年ごろなのね。かわいそうに」って、思っていちいち反応しないこと。反応するから相手も言いたくなるものよ。
モラハラ発言は笑顔で無視! でいきましょう
「ナイスショット」などのかけ声や一般的な会話はしても、モラハラ発言には笑顔で無視。聞こえなかったフリしてスルーしましょう。それでもヒートアップするような人は、自滅するからほっとけばいいわ。
モラハラゴルファーはまさに反面教師。自分だって年をとったらそうなるかもしれないわよ。
“うるさいババア”になりたくないなら、年を重ねても寛容でいられるよう、いまから訓練しなきゃ。そのくらいポジティブに考えられれば、人間関係でストレスをためずにすむんじゃないかしら。
かずこ(Kazuquo)ママ プロフィール
“一見さんお断り” 銀座6丁目の会員制バー『銀座Room』を経営。常連には多数の女子プロゴルファーが名を連ねる。名門コースの会員権をもつほど、自身も大のゴルフ好きで、年2回のコンペを主催。著書に「東京銀座六丁目 僕と母さんの餃子狂詩曲」(集英社刊)がある。インスタグラム(@kazuquo)もチェック!