銀座6丁目にある「銀座Room」は、遊びなれた紳士や淑女が夜な夜な訪れる会員制バー。お目当ては、オーナーのかずこママを中心にくり広げられるウィットに富んだおしゃべり。人を愛し、ゴルフを愛するかずこママが、Regina-webに登場。ゴルフにまつわる「あるある」悩みをズビシッと解決してくれます！
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◆ゴルフの相性バツグンの彼と、７年つき合っています。でも、既婚者で……
「この人とゴルフすると楽しい！」。そう思える人って、じつはなかなかいないですよね。今の彼とは、ゴルフに対する価値観とかプレースタイルが似ていて、一緒にプレーするのがとてもラク。心から楽しめます。
ただ、彼は既婚者。しかもいわゆる恋人関係になって、かれこれ７年になります。
いつかは別れなきゃと思いつつ、ついつい二人でいる時の居心地のよさに負けてしまい、ズルズルと……。こんな私に、なにかアドバイスをお願いします！
（金融系 あこ 35歳 独身)
◆彼があなたのことを真剣に思っているなら、とっくに離婚しているはず
あなたが彼に今以上のことを求めず、責任の介入しない、お互い都合のいい関係を楽しく維持できるという心づもりがあるなら、べつに別れなくてもいいのでは？
ただ、奥さんにバレた時のために、相当の覚悟をしといたほうがいいけどね。
でも「いつかは別れなきゃ」と思っているのは、今の状況に満足しておらず、結婚を意識しているってことよね。
ちなみに、あなたが彼との結婚をどこかで望んでいるなら、それは不可能よ。７年もつきあっているのに、まだ彼が離婚していないってことは、この先も離婚の可能性はゼロだと断言するわ。
だって、彼があなたとの関係をきちんとしようと思っているなら、とっくに離婚しているはずよ。そういう気持ちがあるなら、男の方から切り出してくるから。「妻と別れて君と一緒になる」とかね。
それができる男は甲斐性があるし、奥さんにもちゃんと筋を通し、慰謝料や養育費とか離婚の手続きをきちんとすませ、身辺をきれいにして、あなたの前に現れるはず。
でも７年間、なにもアクションがなかったわけよね。残念だけど、彼はあなたと“カラダの関係のあるお友達”という感覚でつきあっていると思う。そしてそういう男は､たいてい甲斐性なし。都合のいい関係を望んでいるだけよ。
◆重荷を感じると、男は逃げていくものよ
だから、あなたが彼との結婚を望んだり、相手の離婚を求めるオーラを出した途端、彼は重荷を感じて逃げていくんじゃないかしら。私の周りにも少なからずいるけれど、女が結婚をほのめかしだすと、男がだんだん距離を置くようになって、結果、別れるケースが多いもの。
自分の家庭に介入しようとする兆しが見えたとたん、男は“めんどくさい”“重いな”って感じるの。そこの部分で、女心なんて絶対わからないから。
既婚の男は少なくとも家庭に縛られていて、妻以外の女性とのつき合いは“息抜き”みたいな位置づけなわけ。そこに責任を求めると そこから離れていく。男ってそういう生き物なのよ。
◆人生は、一度きり。決断と行動あるのみ！
ま、私に言わせれば、未来のない相手と７年もムダな時間を過ごしてきたなんて、バカなの？ って感じ｡いずれは結婚したいと思っているなら、今すぐ別れなさい！ 男は星の数ほどいるの。次よ！ 次！
決断もできずにズルズルしてたら、人生という大事な時間をロスしちゃうわよ。いい？ 人生は常に、決断と行動あるのみ。「決断」と「行動」は、すればするほど人が磨かれ、よりいい成果に近づいていくものなの。
いつまでもそんな男に執着せず、決断と行動を繰り返して、人間として成長する。そうすべきだと、私は思います。
◆かずこ（Kazuquo)ママ プロフィール
“一見さんお断り” 銀座６丁目の会員制バー『銀座Room』を経営。常連には多数の女子プロゴルファーが名を連ねる。名門コースの会員権をもつほど、自身も大のゴルフ好きで、年２回のコンペを主催。著書に「東京銀座六丁目 僕と母さんの餃子狂詩曲」（集英社刊）がある。インスタグラム（@kazuquo）もチェック！
