楽しみにしていたラウンドの同伴者から「ドタキャン」の連絡がくると、がっかりしてしまう人が多いですよね。ラウンドする人数によって料金が大きく変わるゴルフ場もあるため、予想外に出費が増えることにイラッとするという声も聞きます。
言うまでもなく、ドタキャンはしないに越したことはありませんが、やむをえない事情があれば、ケースバイケースでは「仕方ない」こともあるのは事実。他方、明らかに自分のことしか考えていないように思える理由でドタキャンされれば、苛立つとともに「もう二度と、この人をゴルフに誘いたくない!」と思うのも心理でしょう。
メンタル心理カウンセラーの並木まきが、同伴予定だった人をイラつかせるドタキャンの特徴をお話します。
1:嘘っぽく聞こえる「体調不良」
体調がすぐれなければラウンドどころではないですし、今は新型ウイルスの感染にも気を付けるべきタイミングなので、少しでも身体の調子が普段と異なれば、無理をせずにドタキャンをすべきなのも間違いありません。
しかし、そんな事情を逆手にとったかのように、SNSでは元気な姿を投稿しつつ「具合が良くないから、ゴルフはやめておきます」などと簡単な連絡で済ませるドタキャンには、やはり不快感を示す人が少なくありません。昨日まで元気でも、今日になっていきなり体調が…というパターンもあるのが現実ですが、直前のドタキャンであるほど、ある程度の状況を説明してドタキャンをするほうが丁寧ですし、無用な誤解を招きやすいでしょう。
2:恋人や友人などプライベートかつ自分以外の事情
恋人思いや、友達思いな人ほど、自分のこと以外の事情でゴルフをドタキャンしなくてはならないこともありますよね。しかしそれが事実だったとしても「恋人が大変なので、明日のゴルフは行けなくなりました」「友人がトラブルなので、ゴルフはまたの機会にします」などと連絡が入れば、自分たちのゴルフの約束を軽んじられたと捉える人も少なくありません。
「こっちは、どうでもいいってこと?」「ゴルフ仲間より、その友達が大事って言いたいわけ?」などと不快な感情を抱くきっかけにもなりやすく、こういったドタキャンの仕方は、無用な人間関係トラブルにも発展しがちです。ドタキャンの連絡では、可能なかぎり「恋人」「友達」など第三者を出さずにおくほうが無難と言えるでしょう。
3:金欠
「ゴルフはお金がかかる」というイメージも強いことから、お財布事情を理由にドタキャンの連絡を入れてくる人も珍しくはありません。一見すると、やむをえない事情にも聞こえそうに思えますが、金銭事情を理由にドタキャンされた立場からすると「ずいぶん前から決めていたのに、計画性なくお金を使ったの!?」「予定はわかっていたのに、他に散財したってこと?」などと不快な感情を抱きやすいのも確かです。
相手に「お金がない」と言われれば、それ以上は誘えなくなるのも心理ですので、その場では了承したとしても、後味の悪い感情は残るため、後日の人間関係にも影響を及ぼしやすいのです。
金欠を理由にドタキャンをする際には「予定していたけれど、不慮の出費があって仕方なく」といったスタンスを説明すると丁寧ですし、ドタキャンされた相手も不快感を抱きにくいでしょう。
一般的に、ドタキャンばかり繰り返している人は、そのうちにラウンドに誘われなくなりますよね。しかし一度のドタキャンであっても、ドタキャンをされた側に強烈な不快感が残れば、その“たった1回”が人間関係の“地雷”になるリスクも大きくなります。
やむをえない事情でドタキャンしなくてはならないときには、ドタキャンの連絡を受ける側の気持ちも考えた伝え方を心がけ、その後の関係になるべく悪影響を残さないよう心がけたいものです。
並木まき/元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。ゴルフ歴15年のエンジョイゴルファー。