人間関係では「これ」という明確な理由がなくても、どうにも相性が悪い相手というのもいますよね。ゴルフのラウンドで、こういった「相性の悪い人」と同じ組になってしまうと、スコアにも影響が出る……という話を耳にします。
コンペなど、自分の希望通りの相手とプレーするのが難しいときほど、相性の悪い人の存在に頭を抱える女性も。
そこで今回は、メンタル心理カウンセラーの並木まきが、相性の悪い相手とのラウンドで、スコアに影響を出さない心がけをお話します。
◆相性の悪い人に「合わせようとしない」こと!
自分と波長や感覚が合わない人と一緒のラウンドでは、自分のペースが乱れてしまうことが、スコアダウンの大きな原因のひとつです。
心が優しい人ほど、自分と合わない相手に対して、無理にでも「合わせよう」としてしまうことで、相手が何かをしたわけでもないのに、自分のペースが乱れ、思うようなプレーができなくなってしまう……というのが、よくあるパターンでしょう。
ですので、まずは自分と合わない人と同じ組でラウンドをすることになったときには「合わせようとしないこと」が、プレー中にスコアが乱れないためには大切な心がけです。
とは言っても「合わせない」を貫いてしまうと、感じが悪い人に見えそうで不安……という女性もいますよね。そこで続いては「無理に相手に合わせなくても、好印象を残せる社交術」をお話していきます。
【1】ポイントを抑えて笑顔で声かけをする
自分のペースが乱れる相手が何かを言ったりやったりしていても、基本的にはスルーの姿勢が自分を守るためには不可欠です。しかし、およそ半日をともにするラウンドでは、ずっとスルーを続けていると、無視をしているように見えかねないのも事実。
そこで意識しておきたいのは、ポイントを抑えた笑顔での声かけです。
相手のティーショットや、カップインをしたタイミングでは「笑顔で声かけ」を。ここでのポイントは、ただの声かけではなく「笑顔」がセットになっている点です。
プレー中の大半で、あまり関わりをもたなくても、要所で「笑顔」で声をかけることで、相手に対して敵意をもっているわけではないことを示せるので、悪い印象を残しにくく、爽やかな関係性のままプレーを終えられるはずです。
【2】プレー後のお礼の連絡を入れる
プレーを終えた夜や、その翌日に同伴者に対してお礼の連絡を入れる女性ゴルファーも多いですよね。
相性が悪いと感じる相手には、自発的に連絡を入れるのをためらってしまう女性も多いのですが「終わりよければすべてよし」の精神がここでは重要に。自分からお礼の連絡を入れたからと言って、その後に深く関わるわけではないので、社交術と割り切って、LINEやメールを1通送っておくだけで、好印象を残しやすくなります。
ただし、社交辞令で「またご一緒するのを、楽しみにしています」などと次回のラウンドを期待するような文章を入れるのは、あまりおすすめではありません。本気に受け取ってしまった相手が、次のラウンドに声をかけてくる可能性も高いため、お礼の連絡では、あくまでも「お礼」にとどめたほうが確実です。
相性や感性は、努力をしてどうにかなることが少ない部分なので、どうしても「相性の悪い人」「波長が合わない人」というのは存在します。相手が悪いわけではなく、これはもうどうしようもないことなので、ある程度、割り切った人間関係の構築が求められます。
ゴルフを続けていれば、そういった相手と一緒にプレーをすることになるのも、珍しくないお話。スコアに悪影響が出てしまうばかりか、ラウンドそのものが気疲れしてしまうという声も聞こえてきますので、波風を立てないように自分との精神的距離を保てるのがベストではないでしょうか。
並木まき/元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。ゴルフ歴15年のエンジョイゴルファー。