ゴルフのラウンドでは、初対面の人と、およそ丸一日をともに過ごすことも珍しくありませんよね。
人見知りを自覚する人ほど、初めて会う人とのプレーでは緊張したり不安が強くなったりしがちかもしれません。そんなときに、うっかりと不可解な振る舞いをしてしまえば、初めて会う相手からの心象が悪くなってしまう原因にも……。
そこで、メンタル心理カウンセラーの並木まきが、初対面の人がいるラウンドではやらないほうがいいことをお話します。
◆ラウンド中の振る舞いで「あの人って、こんな人?」を推測される!?
「ラウンドを1回ともにすれば、相手の“人となり”がわかる」と聞くこともあるように、ゴルフのプレー中には、さまざまな場面があり、それぞれの場面での振る舞いによって、同伴者は「あの人はこんな性格なんだろうな」と推測が働きがちです。
初対面の人に対しては、直接やりとりをする場面だけでなく、ちょっとしたシーンでの振る舞いを観察されていることも多いので、プレー中は周囲に気を配るに越したことはないでしょう。
プラスの推測だけであればいいのですが、場合によってはマイナスの印象が強く、そこから「あの人って……」とネガティブなイメージを抱くきっかけになってしまうこともあります。
◆初対面の人がいるラウンドではやらないほうがいいこと3つ
そこで続いては、具体的に初対面の人がいるラウンドではやらないほうがいいことをお伝えしましょう。気づかないうちに、こんな振る舞いをしてしまうと、好感度が下がるきっかけになりやすいので、ご注意を!
【1】同伴者をプレー以外の場面で待たせる
ゴルフは「プレーファスト」が原則ですので、ラウンド中は同伴者を待たせないよう、精一杯気をつけている人も少なくないのではないでしょうか。
一方、ラウンドをともにするときには、ゴルフ場への行き帰りや食後の集合、入浴後の集合など、同伴者と「時間を決めて集まる」といった場面も多いもの。こういった“プレー以外の場面”で時間にルーズな行動をしてしまうと、それだけで初対面の相手から「だらしない人」というレッテルを貼られることもありえます。プレー中以外も、時間厳守で行動するのがベストです。
【2】声をかけられるまで挨拶をしない
人見知りの人ほど、初対面の相手には「何を話しかけたらいいのかわからない」となりやすいですよね。緊張する人ほど、初対面の相手に自分から話しかけることができないのも傾向でしょう。
しかし「人見知りだから」を理由に、自分から挨拶すらもしないとなれば、心象が悪くなるきっかけに。「おはようございます」などの基本的な挨拶も当然ながらプレー後の「お疲れ様でした」も含めて、挨拶をすべきシーンでは、相手から言われるのを待つのではなく、自分から声をかけるほうが好感度は上がりやすいでしょう。
【3】知っている人と内輪ネタばかり話す
プレーをするメンバーに、見知った人と初対面の人が混ざっているときには、どうしても既知の相手とのほうが話しやすいですし、会話も弾みますよね。
しかし、まるで初対面の相手を仲間外れにしてしまうかのように、自分が知っている人と内輪ネタばかりを話してしまうのも、初めて会った相手からの印象を下げる行動です。
自分ではそのつもりがなくても、話しやすい話題を口にしているうちに無意識にそうなってしまうことのないよう、気をつけたいものです。
ラウンド中には円滑なコミュニケーションを心がけることで、その後に良好な人間関係を築きやすくなる傾向もあります。せっかくのゴルフでは、上手な社交を心がけられればベスト。うっかりと自分らしからぬ振る舞いをしてしまって、相手に嫌われてしまう残念な展開は避けたいですよね。
並木まき/元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。ゴルフ歴15年のエンジョイゴルファー。