こんにちは。ハウスキャディ歴●年のB子です。汗をかくような暑い日が増えて、芝も青々としてきました! ラフも伸びやすいこの時期に急増するのが「クラブの置き忘れ」です。
キャディにとっても、クラブ忘れは大変怖いもの。毎ホール本数を確認するようにしているとはいえ、前が空いてしまっているなど焦っている場合には忘れてしまうこともあります。2本持って行っていただいたはずなのに、戻されたクラブは1本……といった具合で起こるクラブ忘れは、そのホールで気が付くことができれば良いのですが、あまり使わないクラブだったりすると、数ホール先で気がついて困る、なんてこともあります。
今回は、クラブの置き忘れが発生しやすいシチュエーションや、起きてしまったときの対処法、置き忘れをしないためのプレー中のちょっとしたコツをお伝えします。
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クラブを置き忘れやすいシチュエーションは?
セルフプレーが主流になりつつある昨今、ラウンド中に持ち主不明のクラブを拾うことが多々あります。最もクラブの置き忘れが多いのは、【グリーンまわり】です。アプローチをするために持って来たクラブを、パターをしている内に忘れて置いて行ってしまったのだろうということは想像に難くありません。
そういった時にクラブが置き去りになっている場所というのは、ホールの出口と全く違う場所であることがほとんどです。しかもグリーンエッジの周辺では無く、微妙にグリーンから離れた場所であることが多いですね。アプローチでミスして、すぐにパターをしなければならない状況だったのかな? と、その状況も想像できます。
パターを終えたあと、忘れずにクラブを回収するために、基本的にはホールの出口の方向にクラブを置くようにしましょう。本人に余裕がなさそうな場合は、最後にパターをする予定の人が気を利かせて移動するなど、ちょっとした気遣いで置き忘れを防ぐこともできます。
焦りは禁物、こんな状況には気を付けて!
ボールを大きく曲げてしまった時は、とくに注意が必要です。林の中へボールを探しに行くとき、何本かのクラブを持って行きますよね。ボールを見つけて打ったは良いけれど、それが少ししか前に進まなかった……なんてことが続いた場合、気が付けば1本しか持たないまま戻ってきてしまうといったことが起こりがちです。
ミスしてボールを探しに行った場所にクラブを置き忘れてしまうと、林や芝の深い場所だった場合、後続組に拾ってもらえる可能性も低く、見つからないなんてことも起きてしまいます。
「早く打たなくちゃ」という焦りが、打ち終わったあとにまわりを見回すということを忘れさせてしまうのでしょう。こんなときこそ、焦りは禁物!
クラブの置き忘れをしないためのコツや、対処法は?
もしクラブを忘れたことに気が付いたときは、取りに戻れる場所であれば急いで取りに行きましょう。戻れないような場所まで来てしまっていた場合は、コースの人に早めに伝えることが重要です。茶店のスタッフでも良いですし、ゴルフ場に電話してしまうのも良いと思います。その際に重要なのが、「何番ホールのどの辺りに忘れたか」という情報です。これがわかるわからないかによって、クラブが見つかる確率はずいぶんと変わってきます。
大切なのは、ホールを終える毎に確認すること。そうすることで、クラブを忘れたことにもすぐに気が付くことができますし、どの辺で使ったかを思い出すことも難しくありません。
また、どのクラブをどこに入れるかを決めておけば、パッと見て何か足りないとわかるようになるのでおすすめです。区切られたキャディバッグの上の部分の左にドライバー、右にフェアウェイウッド、真ん中の段の左側にユーティリティ、右側にロングアイアン、下の段の左側にショートアイアン、右側にウェッジといったように決めてしまえば、何かが足りないということが一目でわかるようになります。キャディがスタート前にクラブの場所を変えさせていただいたりするのも、そういった理由からです。
まずはクラブを置き忘れないように、打ち終わった後にまわりを確認すること。忘れてしまった場合はすぐに連絡すること。具体的にどこに忘れたかを伝えられるように、毎ホールクラブがあるかどうかを確認すること。
大切なクラブを失くしてしまわないように、それらのことを日頃から実践し、癖のようにしてしまえたら良いことづくめですね。
◆キャディのB子 プロフィール
キャディのB子/あるゴルフ場のアルバイトキャディ。学生時代に家族の影響でゴルフを始め、大学のゴルフサークルに所属。就職活動に失敗し、ハウスキャディのアルバイトをして就職先を探すはずが、キャディが天職と気づく。シャンクが一番の敵。