猛暑ゴルフは危険がいっぱい!熱中症対策の必需品&同伴者・コンペ幹事の心得

こんにちは。ハウスキャディ歴●年のB子です。いよいよ、聞こえて来てしまいました。セミの声ではありません。コースに響き渡る不穏な音……。この時期、ゴルフ場には毎日のように救急車がやってくるって、知っていますか?

今回は、何とも怖いゴルフ場における熱中症のお話です。

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暑い日のゴルフは危険!

夏のゴルフ場は閑散期。お客様に来てもらうためにプレーフィを下げているゴルフ場も多く、練習するにはおすすめの時期でもあります。しかし、その際の暑さ対策は万全でなければなりません。

猛暑日と言われるような気温の高い時期がやってくると、ゴルフ場では救急車にお世話になることが増えます。冗談でもなんでもなく、私の勤めているゴルフ場でも、救急車の音を「またか」と思うほどよく聞きます。暑い状況になれているはずのキャディでさえ体調を崩す、そんな危険な気温だということを忘れてはいけません。

危険なのは、熱中症だけではありません。ゴルフの場合、心筋梗塞や脳梗塞といった急な症状に襲われることも。グリーン上で大事なパットを打った後、次のティーグラウンドで急に倒れたというお話は、身近にあることを忘れてはいけません。

暑い日にラウンドする場合の必需品

スタート前に用意すべき「水分・塩分」

暑い日に必要な物と言えば、まず水分と塩分と言われています。「水分は茶店で買えば良い」なんて、そんな悠長なことを言っている場合ではありません。水分補給はお昼休みのビール? いやいや、それは危険すぎます。水分は、スタート前に多めに用意しておきましょう。塩分も一緒に採れるようなものなら、なお良しです。塩分補給のための飴なども、最近は充実しています。一緒にまわるお仲間の分も用意しておけたら良いですね。

面倒でも使用したい「日傘」

日傘もおすすめします。日傘は、この時期の必需品とも言えるほどに有能! 面倒だからという理由で使われないお客様が多いのですが、ぜひ一度騙されたと思って使ってみていただきたいです。
芝生の上は、足元からくる熱というのも馬鹿にできません。まだ前の組がいるから打てないといった時、他の人が打つのを待つ時など、出来る限り日陰に移動しましょう。

「氷嚢」も最近はおしゃれです

私一番のおすすめは、氷嚢です。カートに乗って移動している間など、首や頭に氷嚢を乗せておくだけで、かなりすっきりします。薬局だけでなく、スポーツ用品店でも販売されていて、見た目の可愛いものやおしゃれな物が増えてきました。氷はゴルフ場のレストランや、コースによってはラウンドの途中にある茶店でももらうことができます。朝、フロントやマスター室で確認しておくと良いですね。

プレーを中断する場合の対応は? 同伴者やコンペ幹事の心得も!

「なんだか頭がボーっとする」といった、熱中症を疑うべき状況になっても、途中でプレーを中断しにくいと思ったことはありませんか? 中断を躊躇する理由はいくつかあると思いますが、自分がやめてしまうと一緒の組で回っている人達に迷惑がかかると感じる人も少なくないようです。

症状がひどくなる前にプレーを中断しやすいように、「中断している間のスコアはギブアップの際と同じ規定打数の3倍」といったように仲間内で決めておけば、無理せず休む人も増えるかなと思います。コンペなど、途中で休むことが憚られるような場合もあるので、コンペの幹事さんはぜひ要項に「途中休憩する際のスコアの取り扱いについて」を書いていておいてほしいと思います。

プレーを中断する場合には、乗用カートであればしばらく運転手係を引き受けるなど、日陰でゆっくりするだけでもだいぶ楽になるものです。もうラウンドできそうにないという場合には、クラブハウスに戻って他のお仲間達が戻って来るのを待っているのも良いと思います。周辺にいるスタッフに声をかければ、迎えのカートを用意してもらえますし、スタッフが誰も見当たらない場合には、ゴルフ場に直接電話してしまいましょう。

夏場のゴルフは、「楽しむ」こと、もしくは「練習すること」を第一にして、熱くなり過ぎないように気を付けてください。

◆キャディのB子 プロフィール

キャディのB子/あるゴルフ場のアルバイトキャディ。学生時代に家族の影響でゴルフを始め、大学のゴルフサークルに所属。就職活動に失敗し、ハウスキャディのアルバイトをして就職先を探すはずが、キャディが天職と気づく。シャンクが一番の敵。

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