こんにちは。ハウスキャディ歴●年のB子です。さて、先日のこと。毎日キャディ業に勤しむ傍ら、私もひとりのゴルファーなので、久しぶりに家族とプレーをしに行ってまいりました。そこは、勤務先のゴルフ場から15分程先にあるゴルフ場。自分でゴルフをするときは、勤めているゴルフ場をまわることももちろんありますが、違うゴルフ場に行くことだってもちろんあるのです。
そのゴルフ場に行くのは、3回目。前回の記憶では、レディスティの距離がかなり短かかったはず。女性の中ではちょっぴり飛ぶ方な私は、他のティから回って良いものかどうか、念のためマスター室に確認をしに行きました。すると、キャディマスターから返ってきた言葉は「フルバック以外であれば、お好きなティからまわっていただいて大丈夫です」というもの。
スコアカードを見てみると、「グリーンティ(レディスティ)」と書かれていました。どうやらこのコースにおいては、グリーンティというのが正式な名称のようです。その他にもフルバック、バック、フロント1、フロント2……といったように、それぞれ色分けされたティグラウンドが用意されていて、距離も様々に設定されていました。まわりのプレーヤーたちを見ると、それぞれ自分の飛距離にあったティグラウンドを選んでスタートしているようです。
ということで、買ったばかりのユーティリティを使ってみたかったというのと、苦手なウッドを練習したいという思いから、グリーンティ(レディスティ)から少し後ろにある、フロントティ1を使わせていただいたB子。スコアはダメダメでしたが、それでもとても満足のいく時間を過ごすことが出来ました。
実は、このように「ティを選べる」ゴルフ場は増えていて、レディスティという名前も徐々にではありますが、消えつつあるのです。
◆プレーの目的によってティを変えるのはアリ!
その日のプレーの目標や目的によって、ティを選ぶ際のポイントは変わります。ベストスコアを目指すのか、練習のためにたくさん打ちたいのか、お友達とのおしゃべりがメインなのか。それによってティグラウンドを変更することができれば、よく行くゴルフ場でもまた違った雰囲気でラウンドすることが可能です。ベストスコアを目指すのであれば、距離があまり長くないティを選べば良いし、ウッドの練習をしたいといったように練習感覚であれば、後ろのティを選べば良いと思います。
ただ、そういった場合に注意しなければならないことは、後ろから回り始めたけれど前の組に離されてしまって、後ろの組はピッタリとついてくる! といった状況になったときに、途中から前のティに変更する勇気が必要なことです。
スコアを競うコンペの場合は、そのルールに記載されているティを使わなければなりません。男性ならフロントティ、70歳以上の男性ならゴールドティ、女性ならレディースティといったように、指定されていることがほとんどです。競技でなければ、指定されたティよりも後ろのティに変更することは可能な場合が多いです。ただ、途中から「やっぱりレディースティに戻す!」ということはできないので、無理のない選択をしておくことをおすすめします。
◆「レディスティ」という名称はもう古い?
私が勤務しているゴルフ場に来場するお客様の中でも、男性と同じティからまわられる女性は少なくありません。しかし、そこから回らない女性のお客様に対して「なぜ後ろから回るのか」といったようなことを言われるお客様がいらっしゃるのも事実。女性はプレーが遅いという間違った思い込みが、未だなくならないのが不思議ですが。男性より飛距離の出る女性もたくさんいます。プレーの遅い男性のお客様もたくさんいます。
男性だから、女性だからという考えはもう古い! そもそも、「レディスティ」という名前のティが用意してあるから、女性はそこからまわるべき、と考える男性がいなくならないとも言えるかもしれません。そろそろ全てのゴルフ場から「レディスティ」という名称を撤廃しても良いのではないでしょうか。そうすれば、女性のみならず、飛距離が出なくなった、体が思うように動かなくなってきたという男性も、距離の短いティを選択しやすくもなりますね。
ティが選べるようになれば、コースの総距離を意識するようになり、自分がラウンドしていて一番楽しい! と思えるようなティグラウンドを選べるようになると思います。
これからは、自分の飛距離とその日何をしたいかでティを選ぶ時代! スコアカードに書かれた総距離にも目を向けて、その日の目的に合う、自分が一番楽しいと思える距離を探してみましょう。
◆キャディのB子 プロフィール
キャディのB子/あるゴルフ場のアルバイトキャディ。学生時代に家族の影響でゴルフを始め、大学のゴルフサークルに所属。就職活動に失敗し、ハウスキャディのアルバイトをして就職先を探すはずが、キャディが天職と気づく。シャンクが一番の敵。