ゴルフを始めて少し経ってくると、コンペのお誘いを受けることもありますよね。「まだ私には早いかも?」と思いつつも、ちょっと興味がある…という人も多いのではないでしょうか。
コンペに参加すると、普段はなかなか知り合えない人と仕事や年代を超えて仲良くなれることもあり、ゴルフを通じた人間関係が一気に広がります。けれど一方で、知らない人ともラウンドをともにすることから、普段以上に緊張して自分らしいゴルフができないことに不安を覚える人も少なくないようです。そこでメンタル心理カウンセラーの並木まきが、知らない人とのゴルフでも緊張せずに自分らしいプレーをするための心得をお話します。
●コンペでも「平常心」を保つことが大事
ゴルフは、精神面の状況が大きく影響するスポーツ。ゆったりとした気持ちでクラブを振っているときにはボールも狙った方向に行きやすい一方で、余計なことを考えていたり過剰に緊張したりしていると、ボールは思いもよらない方向に飛んでいきやすいですよね。
だからこそコンペではいかに「平常心」を保つかが、プレーに影響を出さないためのポイントに。でも「平常心でいるべき」という理屈は理解できても、実際にプレーが始まるとなかなか思うようにいかないですよね。
●すぐできる!「平常心」を保つための心がけ3つ
そこで、ゴルフ場でも誰にもわからないように簡単にできる「平常心」を保つための心がけの実践編をご紹介します。
1:ゴルフと関係ないことを30秒考える
ゴルフと関係のないことを30秒間考えるだけでも、目の前にある緊張から解放する術に。例えば「明日の仕事はあれとあれを段取りして……」とわざと“明日のこと”を考えてみたり「昨日の夕食に食べた○○の味付けは……」などと“過去の日常”を思い出してみたりと、ゴルフのことから一瞬だけ離れたことを頭に浮かべるのがポイントです。
こうすることで「もうすぐティーショットが始まる!どうしよう!」「失敗したら恥ずかしい……」といった“緊張のタネ”を取り除きやすくなります。ぜひ30秒間だけ、頭をゴルフ以外のことに向けてみてください。
2:周囲は自分が思うほど気にしていない
コンペで緊張する理由が、スイングやスコアへの不安にある人も多いでしょう。しかしちょっと視点を変えてみると、自分が思うほどに周囲はプレーの内容を気にしてはいないことに気づきます。逆の立場を思い返すとよくわかるのですが、自分だってコンペで一緒に回る人のスイングやスコアを、細かいところまでいちいち気にしてはいないはず。つまり、周囲は自分が思うほどには、プレーのあれこれをそこまで気にしていないということですから「見られている」という意識をなくすだけでも、平常心を保ちやすくなります。
3:お守りルーティンをつくる
ゲン担ぎのような行いを自分で決めておくことも、勝負の前には平常心を保つための助けになります。「これをやっておけば大丈夫」という安心感に加えて、その動作をしている間は余計なことを考えないメリットも◎。
ただし、ゲン担ぎを狙うためにはコンペの直前にいきなりルーティンを決めてもあまり意味がなく、“普段と同じこと”をする行動を通じて成功体験に結びつけておくことが重要。練習ラウンドのときから「これをするとプレーがうまくいく!」という自分なりの行動を見つけておくと、お守りルーティンとして使えます。
自分の打つ順番が近くなるにつれドキドキが止まらない!なんていうこともコンペではよくありますよね。ドキドキした状態だと思うようにクラブが振れなくなるので、できるだけ速やかに平常心に戻しましょう。きっとスコアも伸びる……はず!
並木まき/元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。ゴルフ歴15年のエンジョイゴルファー。