こんにちは。ハウスキャディ歴●年のB子です。ゴルフ日和、コンペ日和ということで、連日満員御礼のゴルフ場。毎日忙しく、そして楽しく、働かせていただいております。
さて、先日キャディをさせていただいた、とあるコンペ。私はバインダー片手に、頭を悩ませておりました。バインダーに挟まれているのは、「キャディ伝票」と呼ばれるお客様の情報を書き込むためのもの。
その日、そこに書きこまれていたのは「ゼクシオ」「ゼクシオ」「ゼクシオ」「白帽子」「白ベスト」「紺ズボン」「白帽子」「紺の上着」「白帽子」。同じクラブ、同じような服装、書き込める情報が被りまくり、間違える自信しかない! そして極めつけ、「僕のバッグ、外側にしておいて」というキャディバッグの位置変更希望。
頑張れ、今日の私! と、気合を入れ直したのは言うまでもありません。
◆まずは、伝票を片手にクラブチェック!
朝、マスター室で受け取る「キャディ伝票」。ゴルフ場によって多少違いはありますが、その日にキャディさせていただくお客様の名前が書かれていて、クラブの内容をチェックする欄があります。ラウンド終了後に確認のサインをもらう欄、ゴルフ場によってはキャディの評価を付ける欄があったりもします。
伝票を受け取ったら、お名前を確認しながらキャディバッグをカートに積みます。そして、並んだクラブと伝票を交互に見ながら、まずは大切なクラブチェックです。番手と、そのメーカー、ヘッドカバーの有無を伝票に書き込みます。
大手メーカーのクラブだと、誰かと被るといったことも珍しいことでは無く、その際にはシャフトの種類やグリップの色といった区別するための違いも書き込んでいきます。完全に同じだった場合は、お客様に確認して目立たない場所にシールを貼らせていただくなど対応をします。
クラブチェックが終わったら、スタート前に必ずお客様に確認します。その際、ヘッドカバーの有無も一緒に確認。後々、「ヘッドカバーが無い!」とキャディの責任を問われることもあるので、要注意です。
たまに、ラウンド途中で「PWが無い!」と言い出されるお客様もいたりするのですが、その時は伝票を確認することで、「朝から入っていませんでした」と説明します。
◆伝票に隠された秘密のチェック事項
主に、クラブチェックに使われる伝票。しかし、クラブの情報以外にもコソッと書き込まれていることがあります。
まずは、名前の読み方。変わった苗字の時など、間違えることが無いようにフリガナをふります。私の場合、朝の段階で間違って覚えてしまったがために、何度も間違えてしまった! という過去の失態もあり、朝のクラブ確認の段階でしっかりと確認しています。
次に、お客様の特徴です。お客様の名前と顔が一致しないことには、仕事になりません。遠目に見た際にもどなたかすぐにわかるように、服や帽子の色、その形などを書き込んでおきます。けれども、例えば朝は寒かったのに暑くなってきたときや、急に雨が降り始めた! なんていうときは大変。バイザーが帽子になったり、全員が黒のレインウェアになってしまったり…。
キャディバッグをカートに乗せる順番は、伝票の順番通り。お名前とクラブとお客様の特徴なども、その順番で憶えていくので、キャディバックの場所を変えて欲しいと言われると、言われたタイミングによっては、途中混乱することも。
外側にキャディバッグを乗せて欲しいお客様は、予約の際のお名前を最初か最後にしたり、コースについた時に受付でその旨を伝えたりしていただけるとありがたいですね。
◆キャディ評価はいつもドキドキ!
ラウンド終了後にクラブを確認していただき、正しく入っていれば確認のサインをいただいて終了! ゴルフ場によっては、サイン欄の横に「キャディ評価」なるものがあります。ちなみに、私の務めているゴルフ場ではそういった欄は無く、もっと細かく評価をしていただくアンケートが用意されています。胃が痛くなる瞬間です。
けれども、時には「ありがとう」や「楽しかった」等、コメントを書いてくださる方もいて、思わずホッ。キャディ評価はマスター室で確認されるものなので、素敵なキャディさんだった時など、端の方に何かコメントを書いていただけたら、喜んでもらえること間違いなしです!
◆キャディのB子 プロフィール
キャディのB子/あるゴルフ場のアルバイトキャディ。学生時代に家族の影響でゴルフを始め、大学のゴルフサークルに所属。就職活動に失敗し、ハウスキャディのアルバイトをして就職先を探すはずが、キャディが天職と気づく。シャンクが一番の敵。