寒くたって、ラウンドしたい! 熟練キャディおすすめの防寒対策&注意点

こんにちは。ハウスキャディ歴●年のB子です。先日、秋ゴルフについて書いたばかりだというのに、あっという間に北風襲来。クローズになったゴルフ場の話もちらほらと耳にする頃ではありますが、私の勤めるゴルフ場では連日コンペにまだまだ大忙しです。

日も短くなって、晴れた日の昼間なら暖かさもまだ少し感じられますが、朝と夕方はかなり寒い時期。強い北風でも吹こうものなら、せっかくの日差しさえ負けてしまうほどに気温が下がってしまいます。かじかむ手、冷え切った指先。ミスショットした時に、手がジンジンする! でも、上着を着すぎると体がまわらないし…なんて悩んだ人も少なくないでしょう。

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◆服装は「薄く温かく」! かさばる荷物収納のコツは?

寒い時の上着といえばダウンのコートのような厚手の上着が思いつきがちですが、ゴルフではスイングする時に邪魔に感じるもの。上着はベストだけにして、嵩張らないセーターや保温効果のあるトレーナーなどぐらいにしておきたいものです。そうなると、とても大事になってくるのはアンダーウェア。動きやすくて保温効果の高いものを選びましょう。

「寒い時は、『三つの首』を温めるべし」と言われているので、首、手首、足首の「三つの首」はしっかりと温めたい場所。ネックウォーマーレッグウォーマー、グローブをしたままはめることのできるゴルフ用の手袋など、それぞれ様々なメーカーから出されていて、お洒落なものも年々増えている印象です。

ちなみに、耳を温めるイヤーウォーマーはできれば避けた方が良いですね。「フォアー」が聞こえづらいので、大変危険です。

慣れたお客様は、ダウンコートやベンチコート、時にはヒーター入りのベストなど、寒さ対策もバッチリ! 待っている間や移動の時などはそれらを着用して、打つ時には脱ぐ。そんなひと手間に「この人、慣れている!」と感じます。ただ、前が空いてしまって急がなくてはいけない時などは、走ることで暖まっていただけたらなと、キャディとしては思わなくもありません。

ところで、そんなたくさんの上着も、暖かくなってくるとただの荷物。カートに溢れる大量の上着のせいで、荷物の出し入れも大変! なんて状況も生まれがち。それを解消するため、上着を一式入れてしまえるような袋とS字フックを持ってきたお客様がいらっしゃいました。カートの脇にぶらさげられた上着達。キャディとして、大変勉強になりましたとばかりに、この時期になるとそれらを鞄の中に忍ばせておくようにしています。その他にも、キャディバッグに入れるのが手間に感じる場合は、キャディバッグのフードに入れるなどすると、すっきりとしておすすめです。

◆寒さ対策の定番2品! 使用には注意点も

ゴルフで最も重宝するのが、使い捨てカイロ。ポケットに忍ばせる、背中に貼る、靴に入れる…といったように、使い方も様々です。余分に持っておこうと、キャディバッグに入れたままにしておられるお客様も多く見られます。持ってくるのを忘れてしまった…と、キャディバッグの中をごそごそと探ってみれば、いくつものカイロが出て来るなんてこともそれほど珍しい光景ではありません。ただ、気を付けたいのはその使用期限。期限を過ぎると、その温度や持続時間など、性能に影響が出る場合もあるとのこと。期限を過ぎたものは、廃棄するか、気を付けながら使用するようにしましょう。

外側からだけでなく、中からも温めよう! ということで、保温効果のある水筒に暖かい飲み物を入れてくるというのもオススメします。スタート前に買った暖かいペットボトルは、ただカートに乗せておくだけだと、1ホール終わった頃には冷めてしまいます。ボトルケースに入れて、少しでも熱を逃がさないようにするだけでもずいぶん違うもの。保温効果のある水筒なら、なお良しです。

そんな水筒に、たまに焼酎のお湯割りのようなお酒を入れてくるお客様もいらっしゃいます。ただ、数日経っても焼酎の香りが取れない! という話も聞くので注意が必要ですね。

防寒対策の一番は、動くこと

あれやこれやと防寒対策をしたところで、やはり一番身体を温めてくれるのは身体を動かすこと。前の組が詰まっていて待つような状況では、安全な場所を見つけて素振りをしたり、カートの周辺でスクワットやストレッチをしたりといったように、身体を動かすようにしていれば、次のショットの時に「身体が固まってしまった!」なんてことにもなりません。

カートの運転を誰かに任せることができる状況であれば、時には乗らずに歩く事をおすすめします。もちろん、次のクラブがおおよそ決まっている時は、クラブを数本持って。肩に担いだり、腰の位置に当てたりして、身体の捻転を意識しながら歩けば、次のショットもきっとナイスショット! です。

◆キャディのB子 プロフィール

キャディのB子/あるゴルフ場のアルバイトキャディ。学生時代に家族の影響でゴルフを始め、大学のゴルフサークルに所属。就職活動に失敗し、ハウスキャディのアルバイトをして就職先を探すはずが、キャディが天職と気づく。シャンクが一番の敵。

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