男女両ツアーの日程は、横に並べて使う?!プロキャディ目線の「2023年度プロゴルフツアー日程」解説

年が明けると、俄かに慌ただしくなるゴルフ業界。今年度のツアー開幕戦に向けて、準備しなくてはならないことは盛りだくさん! 特に、トーナメントを運営する会社の方や、男女両ツアーを掛け持ちしているキャディやメーカー、そしてプレス関係の方の場合、日程の確認は必須。それぞれ発表された予定表を見て、まずは男女ツアーを週ごとに並べることが最初の仕事になります。

昨年の「ダイキンオーキッドレディス」より

男女ツアーの日程は、並べてチェック!

昨年末に発表されたツアー日程ですが、今季の女子ツアーは昨年と同じ38試合、男子ツアーは26試合の開催が決定。女子ツアーを主戦場としているキャディの場合、1年を通してほぼ休みが無いような日程ではありますが、例えば男子ツアーを主戦場としていて空き週に女子ツアーに行く場合や、住んでいる関東地区を中心にキャディをする場合では、両ツアーの日程を同時に確認する必要があります。どの週に、どこでどの試合が開催されるのか、キャディするプロや宿泊先の争奪戦は日程発表からすぐに始まるため、取り急ぎ男子ツアーと女子ツアーを並べた日程表を作成します。

【2023男女ツアー日程】

両ツアーを並べて確認することが必要なのは、男女両ツアーを掛け持ちしているキャディだけではありません。関東と関西に支社があるようなプレス関係の方であれば、地域によって男女のどちらに取材に行くか変わり、関東在住のボランティアの方であれば、関東で開催される大会をチェックすることで、男女組み合わせた日程を組むことができます。

担ぐプロを決めるのは、行く試合が決まってから⁉

ひとりのプロの専属キャディや、女子ツアーにしか行かないと決めているキャディも多くいる中で、男女両ツアーを掛け持ちしているキャディも少なくありません。そういったキャディがどの試合に行くかを決める際、移動にかかる経費を参考にすることも。例えば、関東在住のキャディが北海道のような移動経費がかかる場所に行く場合、1週目に男子のツアー、次週に女子ツアー……といったように続けて滞在することで経費を抑えることができます。その際、2週間の行程であれば自家用車で行ってしまって、レンタカー代を節約することも。

この週から車で西に移動していって、車をどこかの空港に置いて一度飛行機で関東に戻り、再び西に戻って車に乗って東に帰ってくる……そんな風に飛行機代やレンタカー代を節約するための行程を考えることで、経費を抑えます。

日程が決まれば、宿泊先の予約をし、そこからやっとキャディをさせてもらうプロを探すというのもありがちな話。開幕戦からの数試合さえ担ぐプロが決まっていれば、あとは試合をこなしながら次のプロを探す…なんていうキャディも結構いるのです。

◆おだみなプロフィール

おだみな/元プロキャディ。男子、女子両ツアーで活動し、宮里藍プロのデビュー年からアメリカ本格参戦までの専属キャディとして転戦。現在は二児の母をしながら、近所のゴルフ場でハウスキャディとしてアルバイト中。学生時代に家族の影響でゴルフを始め、ゴルフ歴だけは長いがスコアはイマイチ。

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