こんにちは。ハウスキャディ歴●年のB子です。さて、先日キャディをさせていただいたお客様のお話。マスター室で伝票を受け取り、名前を確認しながらカートにキャディバッグを積み込みました。次はクラブ確認というところで、呆然とする私。なんと全てのバッグに同じメーカーのクラブが入っているではありませんか。しかも、まさかのシャフトも型も一緒。どのクラブがどのお客様の物であるか、絶対に間違えてしまう案件です。
仲間同士で同じクラブをお持ちのお客様は珍しくありません。お互いに「これが良い」「これがお勧め」と情報交換をされることもありますしね。「一緒にラウンドしているときに、試しに打たせてもらった時に良かった」と言っているうちに、気が付けば皆同じドライバーなんていうことも。
仲間同士でなくても、同じようなセッティングなってしまうことはあります。この時期に増えてくる大型のコンペでは、業者間のコンペや銀行さんのコンペなど数ある中で、クラブメーカーが主催するコンペもあり、そういった場合はどうしても同じようなセッティングの人と同じ組になりがちです。
◆同じクラブ、キャディはどうやって見分けている?
何年もキャディをしていれば、そういったことも日常茶飯事。まずはそれぞれのクラブを見比べて、見分けられそうな場所を探します。シャフトやグリップ、傷のついている場所、シールの有無など、そのクラブの特徴を見つけてとにかくメモ。最近は、グリップが色とりどりになっていますし、シャフトに拘っているお客様も増えてきているので、とても助かります。
どこにも目印がなくて見分けがつかない場合には、お客様に相談してシールを貼らせていただくなどの対処をします。フェースの裏側、シャフトのどこかなど、スイングした際に取れない場所にシールを付けることによって、間違えないようにします。私の場合、小さくあまり目立たないシールとキラキラと目立つようなシールを用意して、お客様にどちらが好みか選んでいただいています。けれど、大切なクラブにシールを貼るのを好まないお客様もいらっしゃるので、終わった後に剝がしやすいマスキングテープも重宝しています。
では、セルフでプレーするときはどうしたら良いのでしょうか。ゴルフ場についてから、あれ? 一緒? となって慌てても遅いのです。一緒にラウンドする方とクラブが被っても困らないように、自分のものには何かお気に入りの目印をつけるのをおすすめします。
◆クラブやボールなど、自分の物には目印をつけよう!
クラブに目印をつける場合、キャディがするようなシールは、濡れた芝生などで取れてしまいがちです。一時的なものでしかないので、おすすめしません。ビニールテープは丈夫ですが、テープで目印をつけるだけだと格好悪い! という場合には、クラブの番手の数字部分に車の塗装用のペンやマニキュア等で色を入れたり、バックフェイス部分をキラキラとデコったりといった感じで、自分らしさを取り入れる方もいます。グリップやカバーの色も揃えれば、世界にひとつのMyクラブが出来上がりです!
もっと手軽にということであれば、今では様々なデザインが出ているビニールテープもお勧め。ただ、使っているうちに汚れてきてしまいがちなので、時々交換が必要にはなります。
誰かと揃ってしまうのは、クラブだけではありませんね。ボールはもちろん、メーカー純正のヘッドカバーも被ってしまいがち。間違ってしまって困るものには、目印をつけましょう。
ボールは、マジックで自分のものとわかるような印をつける方が多いです。パターの際に方向を合わせやすいような線を引くためのグッズなどもあります。その際、自分の好きな色で線を引けば、他の方のボールと被ることもありません。あまり目立ったものにしたくない場合には、点であったり、星マークであったり、お名前など何でも良いと思います。
最近よく見かけるのは、ボール用のシャチハタ。ポンっと押すだけでお気に入りの絵柄を描くことができて、その絵柄もたくさん! お名前をプリントしてくれるサービスなどもありますが、ちょっと敷居が高いという場合には、そういった道具を利用するのも良いですね。打つときに思い出せるようにと、「ゆっくり」と書かれているユニークなお客様もいらっしゃいました。
クラブや道具に目印をつけると、ますます愛着が湧いてしまうこと間違いなし! 自分の色を決めて、揃えてみてはいかがでしょうか?
◆キャディのB子 プロフィール
キャディのB子/あるゴルフ場のアルバイトキャディ。学生時代に家族の影響でゴルフを始め、大学のゴルフサークルに所属。就職活動に失敗し、ハウスキャディのアルバイトをして就職先を探すはずが、キャディが天職と気づく。シャンクが一番の敵。