こんにちは。ハウスキャディ歴●年のB子です。夏のような危険な暑さの日も増えてきた今日この頃ですが、私が勤めるゴルフ場では未だゴルフ日和、コンペ日和、連日満員御礼です。ショットを打つたびに待たされるような状況もあって、ハーフにかかる時間が2時間半を超えることも。日差しがじりじりと照り付ける中待たされるなんて、たまったものじゃありません。
さてそんな状況の中、先日キャディをやらせていただいたお客様なのですが、ただでさえ暑いのに毎ホール待たされることにイライラが募ったようで……。舌打ちから始まり、「早く行け!」と前の組に怒声を浴びせ、マーシャルを呼びつけ怒鳴り、最終的にはマスター室にも文句を言いに行きました。マーシャルとマスター室は良いとしても、前の組のお客様にとっては気分の良いものではありませんね。
暑くなるだけでなく、急な豪雨もあるこの時期、イライラされるお客様が急増中です。
◆ゴルフでイライラするのはこんな状況!
楽しいはずのゴルフをしているのに、ストレスが溜まってしまう状況はいくつかあります。
まずは、スコアが悪い、調子が良くないなど、自分のプレーそのものに原因があるもの。
自分のプレーが思い通りにいかずイライラしているお客様は結構いて、一緒にラウンドしているお仲間も苦笑い……という状況はよくあります。ぶすっとした顔で誰とも話さなくなってしまうお客様もいれば、自分に対してすごく怒っているのに、クラブの渡し方はとても丁寧だったり、キャディには優しかったりといったように、ただひとりで怒っているだけのお客様もいて、怒り方はまさに十人十色です。
天気が悪い、ラウンドに時間がかかっているような、コースの状況によるものにイライラされるお客様もいます。
とくにそういった状況でストレスを感じがちなお客様は、イライラがスコアにも影響しがち。気持ちのコントロールが上手なお客様は、やはりゴルフも上手に感じます。そういった方は、待っている間に仲間との会話を楽しんだり、景色を見たりするなど、ゴルフ以外に気持ちを持って行くことが多いような気がします。待っている間は、ディボットに目土をするというお客様もいました。「良いことをすると自分に返ってくるから」と言って、楽しそうにされていたのが印象的です。
◆イライラは、連鎖する? 困ったゴルファーと前後の組になった場合の対処法は?
周りにマナーの悪いお客様がいたりすると、他のお客様にもストレスを与えてしまうといったような困った連鎖も起きがち。舌打ちしたり、クラブを叩きつけたりといったように、イライラが隠せなくなってしまうと、周りの人たちにとってもあまり気分の良いものではありませんよね。ひとりが怒り始めると、組全体が静かになってしまうなんてこともしばしば。
キャディをしていて、八つ当たりをされ悲しい思いをしたこともあります。「おい」や「お前」と呼ばれ、クラブを投げて渡され、スコアが悪いのはキャディのせいと言われ……。一緒の組でまわっている他のお仲間が謝ってくださったりしますが、アドバイスを求められれば答えるのが仕事とはいえ、これでは答えることが怖くなってしまうキャディがいても仕方ありません。
前が詰まっていたりすると、前の組に対して大声で怒鳴るお客様もいらっしゃいます。その前も詰まっているのに「早く行け!」と怒鳴ったり、「マナーが悪い!」とお説教したり。そんな貴方の方が、よほどマナー違反です。
元々の予約で入っている組数が多い場合など、詰まっている原因が前の組ではない場合も多いのに、待たされるイライラを前の組のせいにするお客様は少なくありません。
ある時、前の組のお客様に対して、「早く行け!」と怒鳴ったお客様がいたのですが、その前の組のお客様もどうやらイライラしていたようで、「前が詰まってるのよ!」と怒鳴り返したお客様もいらっしゃいました。
もし前後の組といざこざが起きてしまったら…。
そんな風に、困ったお客様と前後の組になってしまって嫌な思いをした人も少なく無いのではないでしょうか。セルフプレーが増えてきた昨今、お客様同士のいざこざはどうしても起きがちです。
もし、そういった状況になってしまったら、早急にマスター室に相談してください。後半のスタート時間をその組とずらすなど、何かしらの対処をしてくれるはずです。せっかくの楽しいゴルフの時間を、他の人に侵害されてしまうのはとても残念ですものね。
◆キャディのB子 プロフィール
キャディのB子/あるゴルフ場のアルバイトキャディ。学生時代に家族の影響でゴルフを始め、大学のゴルフサークルに所属。就職活動に失敗し、ハウスキャディのアルバイトをして就職先を探すはずが、キャディが天職と気づく。シャンクが一番の敵。