こんにちは。ハウスキャディ歴●年のB子です。今年もいよいよやってまいりました。キャディも恐れる猛暑の季節です！
ゴルファーにとって、命に係わる危険性もある夏の暑さと湿度。「不要不急の外出は避けましょう」とテレビや自治会の放送などでも言われているのに、それでもゴルフがしたいという方もいるでしょう。
ゴルフ熱の高いReginaユーザーの皆さまのために、キャディがおすすめする熱中症対策と、もしラウンド中に熱中症が疑われる状況になった時の対処法をお教えします。
◆ゴルフ中の熱中症対策はコレ！
・こまめに水分補給をする。
まず、最も大切と言われるのが、水分と塩分の補給です。ペットボトルは常温で保存するとぬるくなってしまうので、前日からそれを凍らせておくのも良いですが、最もおすすめするのは氷を入れた水筒に入れて持参すること。ある程度冷たさをキープできますし、ラウンド途中の売店や、昼食時のレストランで氷や水を足してもらうこともできます。
必要な水分量は人によって違うと思いますが、多い方が安心。ちなみに、私の場合は1ラウンドで２リットルぐらいは飲むようにしています。
大型のクーラーBOXを用意されているお客様も、少なくありません。しかし、実はその中身が全部缶ビールだった！ なんてことも…。猛暑日の飲酒は、本当に危険。それでもお酒が飲みたい！ という場合には、お酒だけでなく水やスポーツドリンクも一緒に用意しておきましょう。
・日傘を使うか、面倒くさがらずに日陰に移動を！
日差しを浴び続けると、日焼けしてしまうだけでなく、体に熱が溜まってしまいがちです。できる限り日陰を利用することで、身体はずいぶん楽に感じるもの。前と詰まってしまって少し待つような状況だけでなく、同じ組の誰かが打っている間の短い時間でも億劫がらずに日陰に移動するようにしましょう。
河川敷のコースのように日陰がほとんど無い！ という場合には、日傘を利用すると良いでしょう。芝生からの照り返しもあるので、足元までしっかりと陰に入れるように、角度を工夫して。
・冷感スプレーや氷嚢など、冷却グッズを利用する。
乗用カートにクーラーがついているゴルフ場も出てきましたが、まだそれもほんの一部のこと。様々な冷感グッズは、夏ゴルフの必需品です。
濡らして首に巻くネッククーラーや、小型の扇風機など、最近は様々な冷却グッズがあります。中でも、おすすめするのは氷嚢。タイミングを見て、首に当てたり、頭に当てたりしています。最近は、氷を入れる口の部分にスプレーヘッドを付けられるタイプもあって、とっても便利。クラブハウスや売店で氷を用意してくれている場合も少なくないので、常に冷たい状態をキープしておきたいものです。
私が今最も気になっているのは、小型のファンがついたベスト。昨年ぐらいから、よく見かけるようになりました。背中側両脇についたファンがあり、事前に充電しておけばラウンド中ずっとファンから風が送られて、ベストの中を風が通る仕組み。工事現場などで使用されているものが、ゴルフウェアにも取り入れられて、お洒落なものも増えてきました。先日キャディをさせていただいた組のお客様は、4名様ともそのベストを着用。「ウィーン」というファンが回る音は聞こえますが、それほど気になる音でもなく、お客様もプレー中とても快適そうでした。
◆熱中症かも？ そんな時どうする！？
あくびが出る、足が攣る、足が重い、めまいがするといった症状は、熱中症の初期症状と言われています。そういった症状が出るようになったら、とにかく水分補給。そして、身体を冷やす努力をするようにしましょう。
ラウンド途中の場合、熱中症かもしれないという状況になっても、すぐに涼しい所に移動できるわけではありません。だからこそ、早めの判断が肝心です。「ちょっとしんどいかも？」と思ったら、それはもう熱中症。すぐに、プレーを中止してクラブハウスに戻るようにしましょう。
熱中症の危険性が知られてきたため、無理をせず途中でプレーをやめるお客様も増えました。天気予報で猛暑日と言っていたからと、予約をキャンセルする方も増えてきた印象です。
毎日のようにキャディをしていれば、汗も自然に出て、少しずつ暑さにも慣れていきますが、室内で仕事をしているような方の場合、猛暑日に急に運動することは非常に危険。暑くても、楽しいゴルフをするためには、万全の準備を整えて。夏場のゴルフは、「18ホール完走すること」を目標にして、無理は絶対にやめましょう！
◆キャディのB子 プロフィール
キャディのB子／あるゴルフ場のアルバイトキャディ。学生時代に家族の影響でゴルフを始め、大学のゴルフサークルに所属。就職活動に失敗し、ハウスキャディのアルバイトをして就職先を探すはずが、キャディが天職と気づく。シャンクが一番の敵。
