いよいよ、今週から順次開催される各ツアーの日本オープンゴルフ選手権。石川県の能登カントリークラブで開催される「日本シニアオープンゴルフ選手権」を皮切りに、「日本女子オープンゴルフ選手権」、1週空いて「日本オープンゴルフ選手権」と、約1か月をかけて「日本タイトル」をかけた戦いが開催されていきます。
他の大会とは一線を画すこれらの大会は、その出場権を得る戦いさえ熾烈なもの。今回はそんな3つの日本オープン競技への出場権をかけた予選会についてご紹介していきます。さらに、男女2ツアーに先んじて開催される「日本シニアオープンゴルフ選手権」の見どころもお届けしますので、ぜひ注目してくださいね。
◆各競技日程・開催開場は?
男子
第88回 日本オープンゴルフ選手権 10月12日(木)~15日(日)
茨木カンツリー倶楽部・西コース(大阪府茨木市)
女子
第56回 日本女子オープンゴルフ選手権 9月28日(木)~10月1日(日)
芦原ゴルフクラブ・海コース(福井県あわら市)
シニア
第33回 日本シニアオープンゴルフ選手権 9月14日(木)~17日(日)
能登カントリークラブ・日本海・はまなすコース(石川県羽咋郡)
◆ハードな日程の予選会を勝ち抜いたのは…
男子、女子、シニア、それぞれの3つの日本オープンは、普段それらのツアーを管轄している協会とは異なり、日本ゴルフ協会(JGA:JAPAN GOLF ASSOCIATION)の管轄になります。そのため、出場権も通常のツアーとは異なります。通常のツアーではシード権があっても、日本オープンだけは出場権がない選手もいます。そういった場合には、各地で開催される予選会に出て、出場権を獲得しなければなりません。
今年も例年通り、男子と女子は2日間、シニアは1日で、それぞれ関東・関西の1会場ずつで予選会が開催されました(男子の関東ブロックは、悪天候のため1日だけになりました)。
女子は、ニトリレディスゴルフトーナメントとゴルフ5レディスプロゴルフトーナメントの間に開催されたのですが、実はどちらの大会も北海道での開催。日本女子オープンの最終予選は、関東が埼玉県で、関西が兵庫県で行われたため、参戦するプロにとってはかなりの強行軍となりました。上位で出場権を獲得した金澤志奈プロや内田ことこプロ、天本ハルカプロ、木下彩プロらは、ニトリレディスで予選を通過して日曜日まで戦った後、各予選会の会場に移動。2日間の予選会に出て、再び北海道に戻り、ゴルフ5レディスに参戦しています。
厳しい日程だとしても、絶対に出場したい! というのが、この日本オープンという大会。全美貞プロや、横峯さくらプロといったベテラン勢も予選会に参加し、しっかりと出場権を獲得しています。
◆ 9月14日(木) から「日本シニアオープンゴルフ選手権」開催! 見どころと注目選手
「シニア」と聞くと、高齢な方のイメージを持つかもしれませんが、ゴルフの世界では50歳から。深堀圭一郎プロ、手嶋多一プロ、谷口徹プロ、片山晋呉プロ、藤田寛之プロ、宮本勝昌プロといった一時代を築いたプロ達が続々とシニアデビューをしていて、現在のシニアツアーはまさに群雄割拠の時代。まだメインツアーにも出ているプロが、シニアとしても活躍しています。年々飛距離も伸びていて、戦いは熾烈になっているのです。
そんなシニアツアーですが、私にとって最も面白い! と感じているのは、なんといっても、選手が皆とても個性的なこと。スイングや間の取り方、攻め方、考え方といったゴルフに関するものには、強いこだわりを感じます。ゴルフ以外にも、しゃべり方や歩き方で誰だかわかるというのも、シニアプロならではと言えるでしょう。
そして、今回の日本シニアオープン。日本タイトルの大会だからこその楽しみと言えば「日本オープンゴルフ選手権」で優勝を飾った経験のある名だたるプロ達が、再び日本のタイトルを手にするのかどうかということ。知っている、見たことがある、聞いたことがある、そんな有名プロ達の戦いを、ぜひ見ていただきたいと思います。
◆おだみなプロフィール
おだみな/元プロキャディ。男子、女子両ツアーで活動し、宮里藍プロのデビュー年からアメリカ本格参戦までの専属キャディとして転戦。現在は二児の母をしながら、近所のゴルフ場でハウスキャディとしてアルバイト中。学生時代に家族の影響でゴルフを始め、ゴルフ歴だけは長いがスコアはイマイチ。