【ラウンド終了後】これ、本当に自分のクラブ? サインをする前に、必ず確認!簡単に確認できる方法も♪

こんにちは。ハウスキャディ歴●年のB子です。さて、先日のことです。朝、いつものようにマスター室で伝票を受け取り、お客様のキャディバッグをカートに積みました。クラブをひとつひとつ確認しながら、伝票に記入。ところが、右端に積まれたキャディバッグに入っているクラブが、なぜか7、8番アイアンの2本だけ違うクラブでした。何かこだわりがあってそうしているのかと思ったのですが、念のためお客様に確認。すると、前回行ったゴルフ場で間違って入れられてしまったというのです。

2本のクラブは、他のクラブと同じメーカーとはいえ型が違うものでした。本来の自分のクラブは、2本とも別のお仲間のところにいってしまっていて、今日はそのクラブでプレーするしかありません。重さもシャフトも違うためか、ショットがいまいちで嘆くお客様。前回のラウンドもキャディ付きだったということで、「これって、キャディさんが悪いよね」とお客様は言うのですが……。


確かに、クラブを入れ間違ったのはキャディ。でもね、お客様。ラウンド終了後にクラブ確認のサイン、ご自身でしましたよね?

Adobe Stock

◆クラブ確認のサインはどういう意味を持つ?

キャディ付き、セルフプレー関係なく、プレーが終わるとマスター室前でクラブの確認をします。正しく入っていれば、伝票にサイン。「クラブ等が間違いなくありました」という意味のサインです。

伝票にサインをした段階で、クラブ等の責任はお客様に戻ります。ところが、このサインをよく理解しないまま書いてしまっている方、結構いらっしゃいます。スコアや点数の計算に夢中になって、クラブの本数すら数えずにサインをしてしまったなんてこと、心当たりはありませんか?

お客様自身で確認のサインをしたにも関わらず、クラブや物品の問い合わせはよく来ます。最終ホールが終わってあれこれ片付けをしていると、自分のキャディバッグにクラブを戻したはずが、実は他の人のところに入れていた……ということは、実際によくあります。それぞれクラブ確認をしているはずなのに、なぜかお互いに気づかずにサインしてしまうのです。まさか入れ間違うとは思っていないからなのでしょうが、実際にそういった入れ間違いは起きています。

キャディ付きのプレーなら安心かというと、そうでもありません。キャディは4人分のクラブを同時に扱うため、ヘッドカバーをつけ間違えたり、ウェッジを入れ間違えたりということは注意していてもどうしても起きてしまいます。複数のお客様が同じクラブだったり、似た形の物を使っていたりすれば、その可能性はより高くなります。


「入れ間違えたキャディさんが悪いよね」と先ほどのお客様が言うように、確かにキャディのミスなので、ゴルフ場が対応することがほとんどです。しかし、サインをした後の責任はプレーヤー自身にある、ということは忘れてはいけません。

◆キャディがオススメする、“簡単にクラブ確認する方法”

セルフプレーの場合、同じクラブ、もしくは似たようなクラブを使っている場合には入れ間違いが起こりがちです。キャディ付きの場合では、同じクラブを使っていることがわかれば、朝の段階で見分けが付くように目印をつけたり、ラウンド中にもかなり気を付けて扱うので、入れ間違いはあまり起こりません。その代わり、ウッドなどのヘッドカバーのつけ間違えによって、入れ間違いをしてしまうことがあります。

そういった入れ間違いに気が付くためにも、クラブ確認の際にはヘッドカバー類を全て外して中身までしっかりと確認するのが一番です。けれども、ラウンド終了後のバタバタしている時にいちいちそんなことやってられないよ! という気持ちもわかります。

そういった場合に備えて、簡単に確認できるように前もってしておく方法があります。例えば、グリップの色を独自のものにしたり、シャフトにテープやシールを貼っておくことです。そうすれば、まとめてキャディバッグから少し引き出すだけで自分のものと判断ができるので、ヘッドカバーがかかっていてもカンタンに確認ができます。

一緒にラウンドする人が遠方だった場合など、入れ間違ってしまった時にクラブの受け渡しが困難な場合もあります。ラウンド終了後は、必ず全てが自分のクラブであることを確認して、しっかりと確認のサインをするようにしましょうね。

◆キャディのB子 プロフィール

キャディのB子/あるゴルフ場のアルバイトキャディ。学生時代に家族の影響でゴルフを始め、大学のゴルフサークルに所属。就職活動に失敗し、ハウスキャディのアルバイトをして就職先を探すはずが、キャディが天職と気づく。シャンクが一番の敵。

おすすめの関連記事