寒いながらも魅力あふれる冬のゴルフ場。プレー料金も少し落ち着いて、年末年始はゴルフ三昧! という方もいますよね。ただし、寒い時期のゴルフ場には、女性ゴルファーならではのトラブルがつきもの。「トイレ、我慢できない……!」「ラウンドが終わったらお肌がシワッシワ……」などなど、悩ましい問題は山積みです。
今回は、冬ゴルフを快適に過ごすためのトイレ問題はもちろん、冷たい風にさらされた肌への即効ケア、体を効果的に温めるコツ、そしてラウンド後の車内での眠気対策まで、ちょっとした工夫で実践できるアイデアをお届けしていきます。
◆細心の注意を払うべし! トイレ問題は全ゴルファーの敵
ラウンド中に突如として猛烈な尿意を感じたことはありませんか? スタート前ならトイレに駆け込むこともできますが、男性と違い途中で抜け出して……というのは難しいもの。ランチでお酒をたしなむ方は、思わぬ尿意に集中力をかき乱されることもあるでしょう。
「絶対に負けられない戦い」が始まってしまったら、まずは気を逸らすことに全集中力を注ぎましょう。全く別のことを考えたり、身体を動かしたりすることで尿意が緩和されることがあります。それでも治らない場合「お尻」と「膣」を締めるイメージで、キュッと閉めては緩めるを繰り返してみましょう。身体の反射を使って膀胱の収縮を和らげることができます。
とはいえ、未然に防げるのが一番です。尿意をコントロールするためには「冷たい水分を摂りすぎない」「身体を急激に冷やさない」「尿意を感じなくても、こまめにトイレへ行く」などの対策を講じましょう。また、スタート前に、次は何番ホールにお手洗いがあるのかをチェックして、水分摂取をコントロールすることもおすすめです。
◆鏡の中にはおばあさんが……ラウンド中の顔面乾燥、即効ケア
ラウンド後、乾燥によって小じわが際立つ“老け見え”問題、“ケアの順番”を変えることで改善する場合があります。
実は、ゴルフ女子には通年必携のアイテムである「日焼け止め」には、肌を乾燥させてしまう成分が入っているものがあります。その場合、日焼け止めを最初にお肌に塗布するのはNG。お肌につける順番として、化粧水、乳液、保湿クリーム、最後に日焼け止めが効果的です。日焼け止めを塗ってからファンデーションで仕上げましょう。
顔だけでなく、手や唇のケアも忘れずに行いたいところ。ハンドクリームとリップもゴルフバックに入れて、こまめにケアするのがおすすめです。
◆寒さに負けずにプレーするために温めるべきポイント
保温できる水筒に温かい飲み物を持っていくと、体の中から温めることもできます。寒いとどうしても筋肉が固まってしまってケガにもつながりやすくなるので、股関節や肩甲骨周りを入念にストレッチする、軽く走るなどウォームアップしてからラウンドに臨むとよいでしょう。
ゴルフウェアはたくさん着込むと体が動きにくくなるだけに、着る枚数を減らしつつ、温かさをキープすることが重要です。防寒防風の機能を兼ね備えたウエア+発熱タイプのインナーを着用する、裏起毛の厚めのタイツをはくことも有効です。
最高気温が10℃を下回るようなかなり厳しい寒さの日には、貼るカイロを利用する方も多いと思います。カイロを貼る場所としておすすめなのは、スイングの邪魔になりにくい背中と上腕。また、足用のカイロを活用することで、足元の寒さを気にすることなくラウンドできるのでぜひ活用していきましょう。
◆乗せてもらっている帰りの車、眠さ限界! どう切り抜ける?
ラウンド後の車移動は、ついつい眠たくなってしまうことありませんか? 運転している場合でも、同乗している場合でもすぐに実践できるいくつかの効果的な方法をご紹介します。
コンブやおせんべいなどよく噛む必要があるものを食べると、眠気を予防する効果があります。咀嚼する動きが脳波を活性化させて、目を覚ます効果があると言われています。ただし、ガムのように長時間一定のリズムで嚙み続ける動作は、場合によって眠気を誘うこともあるため注意しましょう。
親しい間柄の仲間なら、大きな声で歌うことも眠気防止に効果的です。音が脳を刺激して、大きく息を吸う事で眠気の解消につながりますよ。車内カラオケ大会なんかもとっても盛り上がりそうですね。
さらにツボを刺激することで目を覚ます方法もおすすめです。首の後ろ、うなじの筋肉の外側の凹んでいる場所に位置する「風池(ふうち)」というツボは、脳の血行促進に効果的だと言われています。「百会(ひゃくえ)」という頭のてっぺんにあるツボや、「中衝(ちゅうしょう)と」いう両手中指の爪の生え際より3ミリほど外側にあるツボも効果的です。
自走の場合、眠気が出てきたら車を止めて休憩するというのも大切です。無理をせず安全に帰路につきましょう。
冬のゴルフは、寒さとの戦いかもしれませんが、適切な対策で快適に楽しむことができます。小さな工夫が大きな違いを生み出し、冬のラウンドを特別なものに変えてくれるでしょう。寒い季節だからこそ、ゴルフの新たな魅力を発見して、楽しい時間を存分に味わってくださいね。
取材・文/夢書房