家族でゴルフを楽しみたくても、さまざまな条件が揃わないと、ラウンド慣れしていない子どもを連れてコースに出るのは難しいのが現実です。“ファミリーゴルフ”文化を推奨する筆者にも、パッと思いつく高いハードルがたくさんあります。
そこで今回は、ラウンドの雰囲気を味わいながらも無理せずファミリーで楽しめる『河川敷ゴルフコース』を体験してきました。河川敷のコースというと「初心者向け」「フラットで物足りない」などと敬遠する方もいるかもしれませんが、ファミリーゴルフの入り口にはぴったりの場所なんです。
夫と長女とともに訪れたのは『川崎リバーサイドパーク(ゴルフ場)』。多摩川河川敷のショートコースで、ロング1ホール、ミドル5ホール、ショート3ホールの合計9ホール。一部を除きドライバーも使用できるので大人もジュニアもプレーを満喫できました。ここでは、“河川敷ファミリーゴルフ”のメリットを3つに絞ってお伝えします。
◆メリットその1:金額も距離も“回りやすさ”が魅力
『川崎リバーサイドパーク(ゴルフ場)』を始めとした関東エリアの河川敷ゴルフコースは、都心からのアクセスが抜群です。誰でも予約が可能で(予約なしの先着で回れる場合も)、プレーフィもリーズナブル。たとえば『川崎リバーサイドパーク(ゴルフ場)』は、平日なら9ホール1周でジュニア料金が2,000円とかなりお得です。
河川敷ならではのフラットな設計は視界も広く、距離の短いホールが多いので、ゴルフ慣れしていないジュニアゴルファーでも日ごろの練習の成果を存分に試すことができるはず。アップダウンがあったり距離が長いとどうしても体力がもたずスロープレーになってしまいますが、ショートコースならそんな不安もありません。大人にとってもショートゲームの良い練習になりました。もちろん決して簡単ではないですし、フラットなだけに風も強く感じるので、上級者にも人気なのだと思います。
◆メリットその2:時間を有効活用できる
遠方でのラウンドとなると、朝早く家を出て18ホール回ったら帰る頃には夕方~夜。その日1日はゴルフデーとなりますが、河川敷のショートコースなら9ホール・2時間半程度でホールアウトできます。大人だけなら2週回るのも楽しいですが、子どもと一緒に手引きカートで回るコースの場合、スタミナ的にも9ホールでじゅうぶん。早くスタートすれば午前中でプレーが終わるので、その後の時間を有効活用できるのは子どもにとっても親にとってもうれしい限りです。関東の河川敷コースはいずれもアクセスがよく、移動に時間がかからないのも魅力ですね。
◆メリットその3:ラウンド経験を積み、ルールやマナーを覚えられる
ゴルフの基本的なマナーやラウンドでの振る舞いは、打ちっぱなしに行くだけではカバーできません。ゴルフ用語やルール、進行上のエチケットなど、ラウンドに出てから覚えることが山ほどあります。まずはショートコースから少しずつ慣れていくのがおすすめです。
今回訪れた『川崎リバーサイドパーク(ゴルフ場)』 だけでなく、多くのショートコースが4人1組で回る仕組みのため、親子3人で訪れた場合ははじめましての方と組み合わせになります。私たちはショートコースが初めての体験だったので勝手がわからず少し不安でした。幸いにも組み合わせになったのが川崎リバーサイドパーク常連のお客さま。私達が初めてだということや、娘も始めたばかりという事情を説明したところ、とても親切に教えてくださり、子どもも最後まで楽しくプレーすることができました。ジュニアが慣れていない場合は、一緒に回る方に必ず事前に一言お伝えしておきましょう。
こうして知らない方と一緒に回ると、ジュニアにとって良い影響がたくさん。「ナイスショット!」「ナイスパー!」など、同組の方が打った際の声の掛け方などもたくさん学ぶことができました。ラウンドならではの空気に戸惑い気味だった娘も、4ホール目からは慣れてきたのか、ご一緒した方のスコアを聞いたり「ナイショー!」と声をかけたりしていました。感謝やお礼の気持ちを伝えることは忘れない。家族だけでのプレーと違い、緊張感を持ってできるのもジュニアにとってはメリットに感じます。
川崎リバーサイドパーク(ゴルフ場)044-555-4311
神奈川県川崎市幸区古市場字上台耕地1230-2
取材・文:宮本絢子/J-WAVEのラジオパーソナリティーを中心に、トークショーやイベントの司会、ナレーションやCMを中心に幅広く活躍中。ベストスコアは104で、現在は家族でゴルフを楽しむエンジョイゴルファー。生き方上手になるヒントが満載「Be YOU!」ポッドキャスト好評配信中!