ゴルフで使われているティには種類があるの?違いは?

ラウンドで気持ちよくティショットを打つには、ボールを浮かせてくれるティが欠かせません。ショップに行けば様々な種類のティが並んでおり、どれを選ぶか悩んでしまった経験があるのではないでしょうか。それぞれのティにはどのような特徴があるのかについて解説します。

◆ティの基本的な種類は長さと素材

ティショットでボールを芯で捉えナイスショットするためには、ティアップが欠かせません。地面からボールを浮かして打つことで、ダフリにくくなったりライ(傾斜)の影響を減らせたりするメリットがあり、ボールコントロールや飛距離アップにつながるのです。ティには、大きく分けるとロングティとショートティの2種類があります。

ロングティは主にドライバーを打つときに使用され、ティの長さは約60mm~80mmです。ティアップすることで打ちやすく、飛距離も出やすくなります。ショートティは、フェアウェイウッドやユーティリティ、アイアンでティショットを打つときに使用されるティです。長さは約35mm~45mmで、主にショートホールの1打目で使うことが多いでしょう。飛距離はロングティに比べて短くなりますが、ティアップすることで安定した球筋を打ちやすくなります。

長さ以外にも、素材によって種類が分けられます。一般的には木製やプラスチック製のタイプが主流です。木製のティは価格が安く、無くなってしまっても土に還るので、環境にも優しい点が特徴。折れやすい点がデメリットですが、1本あたりの価格が安いのでさほど気にならないでしょう。プラスチック製のティは、折れにくく耐久性が高い点が特徴です。カラフルなものが多く、ティショットで飛んでいってしまっても、比較的見つけやすいというメリットもあります。価格は木製よりやや高めですが、トータルで考えるとコストパフォーマンスが良いといえるでしょう。

そして、地面に挿さないで置くだけのゴム製のティもあります。このタイプは柔らかく、冬場など地面が硬くティが刺しにくい時などに活躍します。使っているゴルファーはあまり見かけませんが、打ちっぱなしなどで見かけることが多いかもしれません。

◆段付きティで安定したティショットを

ティアップの高さがバラつくと、ショットが安定せずミスショットが増える可能性があります。段付きティはティの支柱に段がついており、毎回同じ高さにボールをセットできるため、初心者や常に同じ高さでティアップしたいゴルファーにおすすめです。

シチュエーションによってティの高さを変えたいのなら、高さ調節できるタイプを選びましょう。このタイプはティにアジャスターが付いていて、段の位置を好みに合わせて調整できます。

ここ数年人気なのが、接合部分がマグネットになっている機能性の高い「マグネットティ」です。地面に刺す部分とボールを乗せる部分が分かれていて、結合部分がマグネットになっています。ボールを打った時の抵抗が少なく、振り抜きやすいと評判のタイプです。結合部分が紐でつながっているため、ティが無くならない、という点もメリットです。

◆機能性の高いティでスコアアップをねらう

最近では、飛距離アップや方向性をコントロールできる機能性の高いティが登場し、人気を集めています。ボールを置く台座の部分が小さいタイプや、台座に柔らかい素材を使い、ボールがすべりやすくなるように工夫がされてるタイプもあります。

台座部分が斜めになっているティは、自然に左足体重でインパクトするような構造です。また、「ねらった方向にアドレスを取れない」という人は、台座部分にラインが引いてあるティや支柱部分にマーカー台が付いているタイプを使うと、方向性が安定するでしょう。

これらのティは少々高価ですが、実際に飛距離が伸びたり打ち出しの方向性が良くなった、という口コミも多数見られるので、試しに使う価値はありそうです。

「毎回使うのはもったいない」と思う人は、特に重要なシーンで使うとっておきのアイテムとして、使ってみてはいかがでしょうか。

ティには長さや素材、特殊機能などさまざまな種類があります。それぞれの特徴を理解して、自分に合ったティを選ぶことで、より快適で楽しいゴルフライフを送ることができるでしょう。ぜひいろいろ試してみて、自分にぴったりのティを見つけ、スコアアップを目指してください。

取材・文/夢書房

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