ゴルフ場では、ドラコンやニアピン、ベスグロなど、様々なゴルフ用語を耳にすることがあるでしょう。「どれも難しそう…」「自分には関係ないわ」そう思っていませんか？ しかし、その中に初心者でも気軽に楽しめる「オリンピック」というゲームが存在します。
今回は、その「オリンピック」に焦点を当て、その魅力を詳しく解説していきます。ゴルフの楽しみ方が、より一層広がるかもしれません。
◆そもそも「オリンピック」とはどのようなルールなのか
「オリンピック」は、4人で1つのチームを結成し、18ホールをラウンドしながら、チーム一丸となってスコアを競い合うゲームです。特徴的なのは、各ホールでひとりだけがスコアラーとして指名され、その人のスコアのみがチームのスコアとして採用される点です。他の3人はスコアを気にせず、自由にナイスショットを狙えます。
たとえば、1番ホールではAさんがスコアラー、2番ホールではBさんがスコアラーというように、順番にスコアラーが交代していきます。スコアラー以外のメンバーは、自身のスコアを気にせず、ベストな状態でプレーできるよう、互いに励まし合ったり、アドバイスを交換したりしながらラウンドするのが、オリンピックの醍醐味と言えるでしょう。
◆オリンピックの魅力と楽しみ方
オリンピックの魅力は、何と言ってもチームで競い合う一体感と、スコアを気にせずにプレーできる爽快感にあります。
通常のゴルフでは、どうしても自分のスコアが気になってしまいがちです。しかしオリンピックでは、スコアラー以外の時は、結果に捉われず、思い切ったショットに挑戦できます。新しいクラブを試したり、普段は避けているような難易度の高いコースに挑戦したりするのも良いでしょう。
また、チーム全体で協力し、いかにしてスコアラーが良いスコアを叩き出すかという点も、オリンピックの面白さを構成する要素のひとつです。ナイスショットが出れば、ハイタッチで喜びを分かち合い、ミスショットが出ても、全員で励まし合いながらラウンドすることで、自然と笑顔が溢れます。
さらに、オリンピックは、上級者から初心者まで、あらゆるレベルのゴルファーが共に楽しめる点も大きな魅力です。ハンデキャップを考慮することで、公平な条件で競い合うことができるため、初心者だからといって遠慮する必要はありません。むしろ、上級者のテクニックを間近で見学したり、直接アドバイスをもらったりできる貴重な機会となります。
◆ショートゲーム上達への足掛かりに
「オリンピックは、スコア以外の楽しみ方が豊富」と前述しましたが、実は、ゴルフのスキルアップという観点からも、非常に有効な手段となり得ます。特に、スコアラー以外の時は、自身のスコアを気にしなくて良いという状況を活かし、通常のラウンドでは中々練習できない、ショートゲームの練習に最適な機会が得られます。
たとえば、グリーン周りからのアプローチショット。オリンピックでは、ミスを恐れず、様々な打ち方を試すことができます。また、バンカーショットも、繰り返し練習できる絶好のチャンスです。
このように、オリンピックは、ゲームとしての楽しさを味わいながら、自然とゴルフのスキルアップに繋がる、まさに一石二鳥のゲームと言えるでしょう。
次のゴルフは、ぜひ「オリンピック」で、仲間との絆を深めながら、ゴルフの楽しさを存分に満喫してみてはいかがでしょうか？
取材・文／夢書房
